韓国プロ野球KBOリーグのドラフト申請がスタートしたなか、“韓国独自”とも言える提出書類が注目を集めている。
韓国では6月27日14時より「2026 KBO新人ドラフト」の参加申請がスタートした。
申請対象者は、韓国野球ソフトボール連盟(KBSA)に登録された高校または大学卒業予定の選手および、KBOの規約により指名参加が許された選手。4年制(3年制含む)大学に在学中の大学2年生の選手も、アーリードラフト制度を通じて申請できる。
申請期限は7月18日23時59分まで。「2026 KBO新人ドラフト」は9月17日に実施予定だ。
ドラフト申請を希望する選手は、KBO新人指名対象選手登録システムのウェブサイトに接続し、本人認証・会員加入後に申請書を提出することで申請完了となる。

特筆すべきは、ドラフト申請の際に申請書のほかに必須の提出書類があることだ。
韓国では、政府の文化体育観光部(日本の文部科学省に相当)による学校運動部の暴力根絶およびスポーツ人権保護体系の改善方案履行に基づき、在学中の処分や負傷歴を含めた「学校暴力(いじめ)関連誓約書」と「高等学校生活記録簿(日本の内申書に相当)」を、本人の同意のもとで提出しなければならない。
韓国プロ野球界では近年、現役選手をめぐってインターネット上で学生時代のいじめ加害を暴露する投稿が相次いでいる。
例えば、2021年新人ドラフトでNCダイノスの1次指名(1位指名)を受けたキム・ユソンは、同日中にいじめ加害疑惑が浮上。その後NCは指名を撤回し、キム・ユソンは大学進学を経て2023年新人ドラフトで斗山ベアーズの指名を受けた。
また、2023年夏には当時プロ10年目のペ・ジョンデ(KTウィズ)が学生時代、後輩に体罰を加えたという暴露がインターネットコミュニティに投稿。ペ・ジョンデ本人も事実を認め、自身のSNSで「運動部の悪習を無批判に受け入れたことを心から反省し、後悔しています」と謝罪していた。
そして今回、申請の時点で「学校暴力関連誓約書」の提出が必要となったわけだが、同書類によるドラフト参加者の変化はみられるのだろうか。