日向坂46の二期生・富田鈴花が27日、卒業セレモニーを開催した。14thシングル「Love yourself!」発売記念配信ミニライブ内で行われ、全楽曲のパフォーマンスを披露した後、富田の卒業セレモニーが始まった。
富田はゴールドのドレスに着替え、手紙を読み上げた。
「ファンの方には突然のことのように感じた方がほとんどだと思います。けれど、私が長い間沢山悩んで決めた結果です。アイドルを始めた頃、自分が自分であることに嫌気が差して、誰かになりたいなと強く願ってしまった日もありました。でもそんな自分がもがきながらも愚直に取り組む姿をきっと誰かが絶対に見てくれていました。私は努力をしている過程が一番好きです。夢に向かって頑張っていることに生きがいを感じています。たとえ叶うことのない夢だったとしてもきっとその過程もまた違う夢につながるとそう思っています」
「卒業して旅立っていった同期、そして今グループを支えてくれている同期、日向坂46にどんな波があってもずっとみんなで守り続けてきたね。芯がしっかりしていて、かつ他人を尊重できて、みんななんとなく自分を大切にすることをおろそかにしているようなことがあるくらい、グループのことをずっとずっと考えてくれていました。グループの代表としてみんなが一人で頑張る姿を見て、日向坂にはこの子がいるから大丈夫、そう思えていました。とてもとても尊敬できる9人です。どんな時も常に殻を破りまくって、日向坂の可能性を広げてくれた誇らしい同期です。生まれ変わってもまた二期生がいいなと思います」
「そして、お父さん、お母さん。今観てくれていますか?今思い返してみると、どんな遠い場所でもおひさまと同じように会いに来てくれていたね。広島や福岡、大阪、遠いところは北海道まで、、鈴鹿サーキットにも来てくれて、海外に行っても会いに来てくれるんじゃないかと思うくらいでした。お仕事が今より落ち着いていた時期、生きている何か全てがお仕事に繋がったらいいねと、どんなに疲れていても一緒にブログのネタを探すために出かけてくれていたね。きっとお母さんがアイドルをやっていても私と同じような活動をしている気がします。カラオケで歌っているお母さんを好きになったお父さん。私の活躍の願掛けで、柿ピーを二年我慢してくれていたね。レギュラーを務めていた番組をやりきったら解禁して、と言っていたけど好きなことを我慢してでも誰かの幸せを願っているお父さんの娘でいれて私はとても幸せですし誇りに思います」
「そして、ファンの皆さん。今日ここに至るまでに色んな気持ちにさせてしまったと思います。私の人生は私だけものではなく、たくさんの人の人生を背負っていたんだなと、改めて気づかされました。卒業発表をしてから一ヵ月、皆様がこんなに私を想ってくれていたこと、知らないことばっかりでした。嬉しくて、でもちょっと切なくて、失ってから気付くんじゃ遅いんだと思います。だから、思っているうちに今その思いを大好きな人に大切な人に隣にいる人に伝えてあげてください。私もその声で勇気や希望を何度もいただきました。一緒に笑って泣いてくれて、富田鈴花というアイドルの人生を共に歩んでくださり、本当にありがとうございました」
富田が語り終えたところで、二期生~五期生までのメンバーたちがそれぞれ花を持ってステージに。そして、全メンバーから富田への感謝の思いが伝えられた。それを受けた富田は、メンバーの方を向いて「卒業することって、迷うし決断のいることだけどこういう瞬間が私にもあってよかったなって思うし、みんながこんなに想ってくれているんだなと思うと、もうこの先何十年もこの日のことで生きていけます、この日のことで白米を食べるぞー!」と改めてメッセージを送り、メンバーを笑いに誘った。