歌手のキム・ジョンミンが、サッカー日本代表として活躍する息子との近況を公開した。
7月1日、キム・ジョンミンは自身のインスタグラムを更新。「息子、誕生日おめでとう」という短いコメントとともに1枚の写真を投稿。
写真には、シャツにネクタイを着用した次男・谷大地(韓国名キム・ドユン)と、2ショット写真を撮るキム・ジョンミンの姿が収められていた。2人はカメラに向かって明るく微笑み、温かな父子の雰囲気を伝えている。
韓国歌手の息子が日本代表の理由

キム・ジョンミンは、2006年に日本人女性・谷ルミコさんと結婚。谷さんは1999年、「三佳千夏(みよし・ちなつ)」名義で「モーニング娘。&平家みちよ妹分オーディション」に出場し、第1回グランプリを獲得して歌手デビューした経歴を持つ。
谷大地は現在、サッカーU-17日本代表選手として活動中だ。今年4月にサウジアラビアで開催されたAFC U-17アジアカップでは、日本代表として出場して注目を集めた。かつてはFCソウルのユースチームに所属していたが、中学3年生のときに日本へ渡り、現在はサガン鳥栖の下部組織でプレー。韓国サッカー界から見ると、“未来の代表候補”となり得る有望株を日本に譲る形となった。
そんな谷は2024年、サッカーメディア『サッカーダイジェスト』のインタビューを受けた際、日本行きを決断した理由について「日本に行きたかった。移籍するなら一番強いチームでプレーしたかった。より高いレベルを求めて、中学3年生からサガン鳥栖のアカデミーでプレーした」と語ったことがある。
父のキム・ジョンミンも息子の選択を尊重し、「日本に帰化したのではなく、もともと韓国と日本の両国をルーツに持っている。まだ若い息子にとって、サッカーはただのサッカーだ。夢はヨーロッパ進出」と息子の夢を応援している。
一方で、彼の国籍選択を巡っては韓国のネット上で賛否が巻き起こった。「本人の意思を尊重すべき」という声の一方で、「道義的に問題では?」「もう韓国代表には戻ってこないでほしい」といった批判的な意見も見られた。
しかし今回のSNS投稿にはそうした議論は見られず、父から息子への静かな祝福の言葉が、シンプルに綴られていた。

(記事提供=OSEN)
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