『私の夫と結婚して』で悪女を演じた女優ソン・ハユンが校内暴力疑惑を否定しているなか、法律代理人側が追加の告訴を検討していることがわかった。
ソン・ハユンの法律代理人は7月3日、本サイト提携メディア『OSEN』に「オ氏(最初の告発者)の立場文を確認した」とし、「この事件を捜査していた警察関係者もオ氏の立場文を見て再度連絡を取ったと聞いている。警察はオ氏に連絡し、『あなたが指名手配処分を受けたのは事実であり、手配者リストにも載っている』という意見を伝えたと理解している」と明らかにした。
続けて「とにかく、オ氏も警察が捜査のために接触する過程でこうした内容を伝えられていたが、再び今回の文書でまったく正反対の立場を示しており、警察関係者も困惑していると聞いている」と述べ、理解できないとした。
法律代理人は追加の法的対応について問われると、「関連して追加の告訴を検討中だ」とし、「あわせて新たな文書についても法律代理人を通じて立場文を再度配布することや追加対応を検討しており、近日中に追加措置を取る予定だ」と強調した。
1年が過ぎても事態は平行線

先立ってソン・ハユンは、2024年2月に放送終了したドラマ『私の夫と結婚して』で大きな人気を得ていたなか、高校の同級生から校内暴力の告発文が投稿され、危機に直面した。
当時、所属事務所は「告発者とは面識すらなく、内容はすべて事実無根であることを確認した」と強く反論した。しかし、その後、所属事務所との専属契約が終了し、事実上すべての芸能活動を中断した。
こうしたなかソン・ハユンの法律代理人である法務法人ジウムは、7月2日に「これまでソン・ハユンは、最初の流布者であるオ氏の主張が虚偽であることを立証するため証拠収集に尽力し、その結果、多くの証拠を自ら収集した。これを基にオ氏を情報通信網利用促進および情報保護等に関する法律違反(名誉毀損)および業務妨害の疑いで刑事告訴した」と公式立場を発表した。
また、「警察はオ氏の名誉毀損などの行為について捜査の必要性を確認し、関連捜査を進めようとしたが、オ氏は現在アメリカに居住しており、アメリカ市民権を主張して捜査に継続的に応じなかった。このため警察は、法務部などの公式ルートを通じてオ氏が依然として大韓民国国籍を保有していることを確認し、捜査を進めたが、オ氏は韓国への入国を拒否し、捜査にも応じなかった」と説明した。
続けて「警察はオ氏が正当な理由なく捜査機関の出頭要請に応じなかったとして、5月頃にオ氏に対し『指名通知処分』を下し、警察の電算網に手配者として登録した」と述べた。
あわせてソン・ハユン側は「現在、アメリカ国内で取れる法的措置についても追加検討しており、法律代理人と共に虚偽事実の拡散に関与した第三者に対しても民事・刑事上の責任を問う準備を進めている」とし、「ソン・ハユンは高校在学中にオ氏に対していかなる暴力も行っておらず、校内暴力によって強制転校した事実もない。これらの主張が虚偽であることを証明する公的機関の資料や公証された陳述書、証拠などを捜査機関に提出した」と改めて疑惑を否定した。

このような声明が公開されると、同日夜、オ氏はオンラインコミュニティに追加文を掲載し、再反論に乗り出した。
オ氏は捜査不応について「私は現在、アメリカ市民権を持ち、アメリカ国内に合法的に居住する在外韓国人だ。今回の事件に関連し、韓国警察の要請に応じてすでに書面での立場を誠実に提出しており、アメリカ市民権を証明するパスポートの写しも一緒に提出した。韓国国籍をまだ正式に放棄していない理由は、韓国とアメリカの間では国籍放棄手続きが自動的に連携されず、他国の国籍を取得しても自動的に韓国国籍が消滅しないためだ」とし、「韓国国籍を維持しているのは単なる行政的便宜に過ぎず、今回の事件とは無関係だ」と一蹴した。
さらに「『指名通知処分により警察電算網の手配者名簿に登録された』というソン・ハユン側の立場は事実と異なる。警察は今回の事件を暫定的に調査保留状態にしているだけで、強制的な手配や出入国制限などの措置は取っておらず、指名通知の有無についても警察から明確に通知を受けていない」と説明した。
オ氏はまた、ソン・ハユンが校内暴力で強制転校したという既存の主張も維持し、韓国の法律事務所と接触中であり、虚偽告訴に対する対応も慎重に検討していると付け加えた。
(記事提供=OSEN)
◇ソン・ハユン プロフィール
1986年12月2日生まれ。本名キム・ミソン。2004年、高校生のときに雑誌モデルとしてデビュー。芸名「キム・ビョル」で活動したが、2012年のSBSドラマ『ファントム』から現在の芸名「ソン・ハユン」に変更した。以降、ドラマ『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~』『恋のプログラミング~ダメ男の見分け方~』『オー!ヨンシム-帰ってきた初恋-』、映画『完璧な他人』などに出演。2024年のドラマ『私の夫と結婚して』で、主人公を裏切る悪役を熱演して一気に知名度を上げた。