光復節(8月15日)を目前に控えた韓国で、『鬼滅の刃』が再び大きな注目を集めている。
8月12日午前11時30分時点、韓国の映画チケットリアルタイム前売り率では、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 』第一章 猗窩座再来』 が48.1%を記録。前売り枚数は32万2528枚に達した(韓国映画振興委員会・映画館入場券統合ネットワーク調べ)。
同作は、鬼の本拠地・無限城で繰り広げられる鬼殺隊と最強の鬼たちとの最終決戦の第1章を描いた作品で、8月22日に韓国公開予定となっている。
ただ、韓国国内では光復節を前に、日本アニメが高い人気を博していることについて賛否が分かれている。光復節は「韓国が日本の植民地支配から解放された日」にあたり、独立を象徴する重要な日とされているためだ。
実際、『鬼滅』関連の特別イベントが中止になったケースもある。8月9日に予定されていた韓国プロ野球・LGツインズ対ハンファ・イーグルスの一戦では、主人公の炭治郎と妹の禰豆子が始球式を行うと予告されていたが、「光復節を前に何を考えてるのか」「右翼アニメとか最悪」などの批判が殺到したことで中止になった。

日本では記録的な興行成績を記録している『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』が、賛否両論渦巻く韓国でどのような興行成績を収めるのか注目される。