俳優チェ・ジョンヒョプが、出演予定だった映画製作側に内容証明を送り、出演契約の解除を通告したと報じられ、話題となっている。
制作会社側は「一方的な解除・解約の主張は無効だ」と反論し、法的措置も辞さない構えを示している。
昨年、ドラマ『Eye Love You』(TBS系)で日本に進出し、“ヒョプ様”の愛称で人気急上昇中の最旬俳優に何が起きているのか。
8月13日、本サイト提携メディア『OSEN』の取材によれば、チェ・ジョンヒョプと映画『コブギ』(原題)の出演契約は前所属事務所が取り仕切って締結された。この過程で、『コブギ』の撮影スケジュールと、その後放送時期が確定したドラマ『きらびやかな君の季節に』(原題)の撮影日程が十分に調整されていなかったという。
映画関係者によると、『コブギ』は当初5月にクランクイン予定だったが、内部事情で延期に。その後、ドラマの撮影日程が迫り、スケジュールが重複する事態となった。チェ・ジョンヒョプはこの間にNS ENMからBLITZWAYエンターテインメントへと移籍しており、スケジュール調整は正常になされなかったようだ。
食い違う双方の主張
チェ・ジョンヒョプは台本読み合わせやリハーサルなど準備段階に協力していたが、契約書に明記された撮影終了時点までに撮影が開始されなかった。そこで、ドラマ終了後に映画撮影を行う案を提示したものの、合意には至らず、契約期間が終了したとして契約無効とする内容証明を発送した。

一部現地報道によれば、チェ・ジョンヒョプは今年4月に制作会社ポップコーンフィルムと出演契約を締結。当初5月に予定されていた撮影は制作会社側の事情で延期され、本読みは最近になって行われた。初撮影は8月16日に予定されていたが、その直前に契約解除が通告されたという。
これに対しポップコーンフィルムは、「撮影期間(5~7月)はあくまで詳細計画であり、やむを得ない場合は協議のうえ変更できると契約書に明記されている」と反論。また、「台本読みやリハーサルなど準備段階に誠実に参加してきた事実は、日程変更に同意したも同然だ」と主張した。さらに、8月に入ってチェ・ジョンヒョプ側がアクション練習や衣装合わせに応じず、初撮影が不可能になったとも説明し、「円満解決できない場合は損害賠償請求など法的措置を取る」としている。
現所属事務所BLITZWAYは『OSEN』に対し、「『コブギ』には詳細な撮影期間が明記されており、チェ・ジョンヒョプはその期間内に撮影を終えてドラマ撮影に入る予定だった。しかし、制作会社の事情で撮影時期が過ぎ、日程変更について俳優・ドラマ制作会社・放送局間の事前協議や同意もなかった」と説明。さらに「ドラマ終了後の映画撮影を提案したが合意に至らず、やむなく契約解除の内容証明を送付した。円満な協議を優先したいが、調整がつかない場合は契約書および関連法令に基づき法的手続きを進める」と付け加えた。
双方の主張が食い違うなか、今後の行方が注目される。
(記事提供=OSEN)
◇チェ・ジョンヒョプ プロフィール
1993年5月19日生まれ。モデル出身の俳優。南アフリカ留学当時、知人の紹介でモデル活動を開始。韓国に帰国後、2016年からウェブドラマで活動し、2019年のテレビドラマデビュー作である『ストーブリーグ』で本格的に名前を知らせた。ドラマ『わかっていても』で注目を集め、『魔女食堂にいらっしゃい』や『無人島のディーバ』を通じて人気俳優に。2024年の日本ドラマ『Eye Love You』で二階堂ふみと主演を務め、“ヒョプ様”の愛称で呼ばれるほど知名度を上げた。