8月23日のMBS『住人十色』では、「京都生まれのミステリー作家が建てた 何かが起こりそうな洋館」が放送される。今回は、MCの駿河太郎とナビゲーターの海渡未来アナウンサーがスタジオを飛び出し、訪問者として京都府向日市へ。

駿河と海渡アナがやってきた住宅街で異彩を放っていたのが、まるでギリシャのパルテノン神殿のような洋館。住人(アルジ)に出迎えられた2人が家に入ると、そこには天井高5.6メートルもの吹き抜けがある広い玄関ホールが。中でも目を引くのが赤いじゅうたんが敷かれた半円の階段で、駿河は「ロケのセットに来てるみたい」、海渡アナも「本当に住んでるんですか?」と驚くほど、ミステリーの一場面のような空間が広がっている。

実は、住人(アルジ)は京都生まれのミステリー作家で、2014年に江戸川乱歩賞を受賞し、作家デビュー。その後も数々のミステリー作品を発表している。デビューしてからも実家暮らしをしていたが、祖父母の土地を譲り受け、ひとり暮らしの家を建てることに。当初はホテルのようなシンプルな家にするつもりが、4年半前に完成したのは豪華な洋館だった。
家を建てるにあたって様々な画像を見ているうちにだんだんと自分の好みが明確になってきたといい、輸入住宅専門メーカーのビルダーに「何かが起こりそうな洋館」「落ち着かない、そわそわした感じがずっと残るような家」をリクエスト。こうして、ミステリーの密室を体現したような館が生まれたのだった。

8人掛けの重厚なテーブルが置かれているダイニング。世界観を演出するため、テーブルの上にはワインや燭台などさまざまな小道具を置いている。アンティーク風の家具はほとんどがネットショッピングで見つけたもの。そんなダイニングや、隣のリビングのミステリー感をさらにアップさせているのが壁の装飾で、国内随一の装飾材専門通販サイトで柱や壁の飾りを自ら購入し、大工に後付けしてもらったという。作家として専門的なこともたくさん調べるためネット検索は得意になったというが、部屋の隅々まで統一されたヨーロピアンな雰囲気に、駿河は「僕は今、日本にいる気がしてない」と感心する。
1階の奥にあるのが、住人(アルジ)が日々原稿を執筆している書斎。リビングなどとはまた違ったテイストで、ここはギリシャの古い図書館をイメージしているという。そんな部屋に駿河が見入っていると…突然ミステリーが始まり、海渡アナが行方不明に!果たして“名探偵タロウ”こと駿河は、住人(アルジ)が書斎に仕掛けた謎を解いて海渡アナを見つけ出すことはできるのか。
名探偵タロウは予想外の仕掛けに四苦八苦しながらも、住人(アルジ)のヒントをもとに暗号を解明していく。そしてついに本棚の隠し扉を発見すると、なんと地下室に続く階段が現れる。すべてが本格的で、駿河は「ミステリー作家の家ってこんなことになってんの?」と驚愕。
ミステリー作家が建てた驚きの洋館。実は、あえて予算を大幅に上回る価格で建てたというが、「思い切ったこと、ぶっ飛んだことをやって、作家にも夢があるんだって感じてもらえたら」と、作家を目指す若者たちへの想いがあったと明かす。そんな願いが後押しとなり、ミステリー作家の夢と驚きが描かれた作品のような家が生まれたのだった。