【デスクツアー】独自アスペクト比のディスプレイでデザイン業務を最適化!フィリピン在住のデザイナー兼建築士のデスク空間 | RBB TODAY

【デスクツアー】独自アスペクト比のディスプレイでデザイン業務を最適化!フィリピン在住のデザイナー兼建築士のデスク空間

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 フィリピン・ケソン市を拠点に活動するデザイナー兼建築士のark.curateさん。建築設計に加えてグラフィックや写真、映像編集まで手がけている。

 今回、紹介するのはそんな彼が数ヶ月かけて完成させた“理想のデスク空間”だ。「ミッドセンチュリー」をテーマにしたark.curateさんの洗練されたデスク環境は、デザイン面だけでなくクリエイティブ業務を手掛ける彼ならではの機能性へのこだわりが詰まっていた。

正方形に近い「LG DualUp」ディスプレイがデザイン業務に欠かせない

モニター2枚を1本のアームで支え、縦横の高低差を自在に調整できる構成

 まず目を引くのは、横+縦の2画面レイアウトだ。メインは27インチ4Kの「LG UltraFine 27UP850-W」、サブは“縦長専用設計”の28インチ「LG DualUp 28MQ780-B」を採用している。

 縦長ディスプレイ「DualUp」は一般的な16:9を縦回転したものではなく、16:18の独自アスペクト比(2560×2880)という正方形に近いパネルを採用する珍しいモデルだ。画面の大きさは、21.5型・16:9のディスプレイを上下2枚重ねた大きさとちょうど同じ。そのため、複数のソフトウェアを同時表示するクリエイターや開発者の生産性を高めることを狙った設計となっている。

 ark.curateさんの主業務は動画編集とデザイン。横長の27インチにはタイムラインやツール群を広げ、DualUp側には縦動画のプレビューやAutoCAD/SketchUpの図面を上下に2面表示するなど、縦方向の情報量を最大化。PBP(ピクチャー・バイ・ピクチャー)やウィンドウ分割ソフトとの相性も良い。長尺の図面を“上から下へ”見通せるため、スクロール回数が減り作業のリズムが崩れにくい。

 また、DualUpはNano IPS/HDR対応の広色域表示で色再現も良好。接続面でもUSB-C給電(最大90W)やUSBハブ機能を備え、必要に応じてノートPCを1本ケーブルでつなげる柔軟さがある。一方のUltraFineは4K解像度で細かなUIや文字も精細に表示でき、色校正にも耐える。両者は「1home」のデュアルモニターアームにまとめて装着し、高低差・前後位置・傾きを細かく追い込むことで、視線移動を最短化している。

 2台を横×縦で役割分担させることで、クリエイティブ環境としての実用性と視覚的な心地よさを両立している。

縦横異なる2枚のモニターが、柔軟なウィンドウ配置と作業効率の向上を支える

 PCは自作で、CPUには「第12世代 Intel Core i7-12700F」、GPUは「RTX 3070 Founders Edition」を採用した。映像制作や3D CADを使ったデザインワークなど、PCに負荷がかかる作業をすることが多いark.curateさんだが、自作PCの性能は「普段の作業やレンダリングには十分な性能」で、クリエイティブ用途を支える基盤として、十分な性能を備えているという。

キーボードとマウスは「Keychron」で統一

 キーボードには、ロープロファイル・メカニカルキーボード「Keychron K3 Max」を愛用。薄型ながら打鍵感はしっかりしていて、反応もスムーズ。茶軸の軽快な打鍵音と、ちょうどいい反発が心地よく、長時間の作業でも疲れにくい。MacとWindowsの両方に対応していて、最大3台までのデバイスに接続できる点も気に入っているそうだ。

Keychron製のK3 Maxと木製パームレストを組み合わせ、操作性と質感のバランスを追求
Keychron M6 4Kは、縦横スクロール対応と高ポーリングレートで直感的な操作と高い追従性を実現

 マウスも同一メーカーの「Keychron M6 ワイヤレスマウス」。縦と横のスクロールホイールを備え、ウィンドウの操作がより直感的になった。最大4,000Hzのポーリングレートに対応し、動きに対する追従性も高い。マットな質感で手になじみやすく、操作中のストレスを感じにくいという。

Keychron M6 ワイヤレスマウス

 以前は「Logitech MX Master 3」を使用していたark.curateさんだが、「Keychron M6」はより軽量でゲームにも対応できる。キーの変更や、ショートカットの設定、専用マクロの設定、DPIの設定も自由に調整できる点もお気に入りのポイントだ。

 キーボードとマウスの下には、REKKO製の大型レザーデスクマットを敷いている。イタリア製のフルグレインレザーが使われており、なめらかな質感と深みのあるブラックが、空間全体を引き締めてくれる。使い心地のよさと見た目の美しさ、どちらも大切にしたいという思いが反映されている。

REKKO製の大型レザーデスクマットが空間全体の引き締め役に。高級感と実用性を両立

椅子・収納・インテリアの選定にも美意識を

 チェアはIKEAの「ALFJÄLL(アルフィェル)」。ブラックの落ち着いた色合いと、やわらかな曲線が特徴で、ミッドセンチュリー調の空間に自然に溶け込んでいる。いわゆる“多機能なオフィスチェア”ではないが、見た目と座り心地のバランスを重視した選択だという。

落ち着いたブラックチェアと機能的な収納家具が、空間に統一感と快適さをもたらしている

 収納まわりは、「ALEX」の引き出しユニットと「NORDLI」の大型収納を。文具やケーブル類の細かな整理はもちろん、照明機材や三脚といった撮影道具の収納にも対応する。デスク横のALEXは、間接照明を置く台としても活用されており、省スペース設計のなかで機能を最大化している印象だ。

 観葉植物やアートポスター、さらには自身が撮影した建築・風景の写真も空間に取り入れており、作業の合間にふと目に入る“余白”として機能している。機能面だけでなく“美しさ”も追求した、ark.curateさんのこだわりが反映されたデスクとなっている。


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