ドラマ『私の夫と結婚して』でブレイクした女優ソン・ハユンに対し、学生時代の校内暴力疑惑を提起したアメリカ在住の人物が韓国に入国し、大規模な法的対応を予告した。
8月25日、韓国に入国したA氏はオンラインコミュニティに、通算4度目の立場文を掲載した。
彼は「今回の事件の全貌とソン・ハユン側とのメール、校内暴力の事実確認のための新たなアプローチである『オ氏救済マニュアル(ORM)』の具体的内容、そして情報公開請求を通じた公式文書の確保と構造的解決策を順次公開していく」と明らかにした。
さらに「最初から暴露や紛争を意図したのではなかった」とし、「むしろ3回目の立場文を公開した直後、ソン・ハユン氏の法律事務所に『すべての法的対応を中止し、体面を保った形で整理できる方法』を直接提案した。これは最後の善意であり、相手に名誉ある退場を促す提案だった」と強調した。
A氏は現在、アメリカではなく韓国に滞在中だとし、「まもなく捜査に協力すると同時に告訴状を提出する予定だ」と述べ、「この事件の制度的隠蔽構造を記録として残し、公論化する」と宣言した。

彼は、懲戒記録は一定時間が経過すると生活記録簿や学籍簿から削除されるとし、「この制度は加害者に有利で被害者に不利だ」と批判。「2004年にソン・ハユン(本名キム・ミソン)が校内暴力で強制転校処分を受けた公式文書が存在することを確認したが、パンポ高校と教育庁に情報公開を請求した結果、個人情報保護を理由に最終的に却下された」と語った。
A氏はこれを「校内暴力に対する黙認であり隠蔽であり、二次加害に該当する積極的な共犯行為」と指摘し、「この事件で被った被害について総額100億ウォン(約10億円)規模の損害賠償請求を準備中だ」と明らかにした。
A氏は「これは個人の復讐のための戦いではなく、司法秩序の回復と公益保護のための構造的対応である」と強調し、ソン・ハユンを虚偽告訴罪と名誉毀損などで、ソン・ハユンの法律事務所を共同正犯による名誉毀損や強要罪などで告訴する予定であり、パンポ高校とソウル特別市教育庁を職務怠慢、情報公開法違反、憲法侵害などで法的対応するとした。
ソン・ハユンの校内暴力疑惑は2024年4月、韓国JTBCの番組『事件班長』(原題)を通じて知られるようになった。
当時、A氏は高校在学中にソン・ハユンを含む3人から集団暴行を受け、その件で彼らが強制転校処分を受けたと主張した。一方、ソン・ハユン側は「事実無根で面識もない」と否定した。
8月18日、ソン・ハユンの法律代理人である法律事務所ジウムは「ソン・ハユン氏は7月22日、A氏を情報通信網利用促進および情報保護等に関する法律違反(名誉毀損)および欺罔による業務妨害の容疑で追加告訴した」とし、「名誉毀損のほかにも業務妨害、脅迫罪などの容疑も含めた」と伝えた。
ソン・ハユンとA氏の真相をめぐる攻防は、法廷で明らかにされる見通しだ。
◇ソン・ハユン プロフィール
1986年12月2日生まれ。本名キム・ミソン。2004年、高校生のときに雑誌モデルとしてデビュー。芸名「キム・ビョル」で活動したが、2012年のSBSドラマ『ファントム』から現在の芸名「ソン・ハユン」に変更した。以降、ドラマ『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~』『恋のプログラミング~ダメ男の見分け方~』『オー!ヨンシム-帰ってきた初恋-』、映画『完璧な他人』などに出演。2024年のドラマ『私の夫と結婚して』で、主人公を裏切る悪役を熱演して一気に知名度を上げた。