韓国の公共放送KBSのアナウンサー、キム・ジヌンに対する降板を求める請願文が投稿され、注目を集めている。
8月25日、KBSの視聴者請願掲示板には「キム・ジヌンアナウンサーのすべての番組降板および退社を請願します」というタイトルで長文の投稿が掲載された。
投稿者は「私は受信料を払う視聴者として、KBSアナウンサーのキム・ジヌン氏の最近の発言や態度に深い失望と怒りを感じている」とし、前日放送されたバラエティ番組でのキム・ジヌンの発言を問題視した。
続けて「公共放送のアナウンサーは単なる進行役ではなく、国民の前で言動を通じて信頼と品格を示すべき存在だ」としたうえで、「しかしキム・ジヌン氏はバラエティ番組で先輩アナウンサーを狙い、『誰かのサブとしては生きられない』という発言を二度以上行った。これは、単なる冗談の域を超えて特定人物を公然と貶める不適切な発言だった」と指摘した。

また投稿者は、「特に30代後半という年齢とアナウンサーという専門職の重みがありながら、自らに訪れた貴重な機会を逃したくなかったという言い訳をし、経験不足を口にしながらまるで10代の高校生のような発言をしたことは衝撃的だった。アナウンサーとして基本的な言動管理すらできなかったことは弁解の余地がない」と批判。
「さらに放送中に自分の年俸が7000万ウォン(約700万円)以上だと直接口にしたが、公共放送のアナウンサーが給与を公然と発言してよいのか疑問だ。その発言が労働契約書や内部規定に違反していないか、KBSの管理監督責任についても徹底的な調査が必要だと思う」と訴えた。
投稿者は「公共放送のアナウンサーは視聴者の信頼の上に立っている。しかしキム・ジヌン氏の発言は、KBSアナウンサー全体の品格を損ない、受信料を納める国民の信頼を裏切る行為だ」とし、「よって私はキム・ジヌンアナウンサーのすべての番組降板とKBSアナウンサー職の退社を強く請願する。今回の請願が単なる個人処罰ではなく、公共放送としての責任と品格を正す契機となることを望む。視聴者の声を無視せず、KBSが真に公共放送としての責務を果たすことを強く求める」と強調した。

8月24日に放送されたKBS2のバラエティ番組『社長の耳はロバの耳』(原題)では、アナウンサーのオム・ジインが後輩のキム・ジヌン、キム・ジョンヒョンと結婚情報会社を訪れる場面が描かれた。
オム・ジインが「男の後輩の中で一番良い結婚をしたと思うのはト・ギョンワン」と言うと、キム・ジヌンは「僕はト・ギョンワン先輩のようには生きられない。本当に先輩に失礼な言葉かもしれないが、誰かのサブとしては生きられない」と発言。「先輩に申し訳なく失礼かもしれないが、どうも(僕にはそう生きるのは)難しいようだ」と内助を否定した。
ト・ギョンワンが妻や子どもたちのために献身する姿を「誰かのサブ」と表現したのだ。
放送後、ト・ギョンワンの妻である歌手チャン・ユンジョンは、個人SNSで「親しくもないのに」とし、「相手が笑えない言葉や行動は冗談や戯れとして包み込むことはできない。家族の間にサブはない」と不快感を示した。

翌25日、キム・ジヌンは「本日の放送で軽率な発言によりト・ギョンワン、チャン・ユンジョン先輩にご心配をおかけしたことをお詫びする。このことで不快に感じられた視聴者やファンの皆様にもお詫び申し上げる」と謝罪文を掲載。
続けて「まだ経験も不足しており、自分にとっては大切に訪れた機会だと思い、意欲ばかりが先走って慎重さを欠いた。その結果、口にしてはいけない言葉を発してしまった」と述べ、「特にト・ギョンワン先輩は、私が地方勤務の時にも励ましを惜しまず、いつでもお腹が空いたら連絡しろと言ってくださるほど後輩を気遣う温かい先輩だったにもかかわらず、私が大きな迷惑をかけてしまい、ただただ申し訳ない気持ちでいっぱいだ」と心境を伝えた。
さらに「今回の件で、思慮に欠けた発言がどれほど大きな傷になるのか骨身にしみて感じた。二度とこのようなことが繰り返されないよう常に警戒心を持つ。心からお詫び申し上げる」と重ねて謝罪した。
チャン・ユンジョンも謝罪を受け入れ、「少し前、知らない番号からメッセージが来て、私の番号を探して連絡したと言いながら謝罪の言葉を伝えてきた。謝罪するには勇気が必要だったはずで、謝罪してきたのならその気持ちを思って受け入れるべきだと思う。長くは言わない。これからの未来に余裕と幸せ、幸運が訪れることを願う」とコメントした。
しかし余波は続いている。
キム・ジヌンに対する批判的な意見は収まらず、動画配信プラットフォームのWavve側は『社長の耳はロバの耳』の24日放送分の再配信を中断した。
(記事提供=OSEN)
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