サッカー韓国代表キャプテンのソン・フンミン(ロサンゼルスFC)が、大谷翔平らが所属するロサンゼルス・ドジャースのホームゲームで始球式に登場した。
ソン・フンミンは8月28日(日本時間)、ドジャース本拠地のドジャー・スタジアムで行われているシンシナティ・レッズ戦でに先立ち、始球式を務めた。26日にはBTS・Vが始球式を務めて話題を集めたが、今度は韓国サッカー界の英雄が同じマウンドに立った。
背番号7番に「SON」と記されたドジャースのユニホームを着用し、キャップとデニムを合わせた服装でマウンドに登場したソン・フンミン。捕手役をブレイク・スネルが務めたなか、右腕を振り抜いて投じたボールはストライクゾーン中央に決まり、会場から大きな声援が沸いた。彼のピッチングには韓国の実況やMLB公式SNSも「制球が良かった」と称賛した。
投球後はキャップを取って観客に手を振り、ボールを手に記念撮影。試合中には、打席を準備する大谷翔平の姿を観客席からスマートフォンで撮影する姿も中継に映るなど、日韓スポーツスターの“共演”も見られた。

ドジャースはソン・フンミンがロサンゼルスFCに加入した直後に祝福のメッセージを送るなど、同じロサンゼルスを本拠地とするチーム同士で親密な関係を築いてきた。今回の始球式に際しても、ドジャースに所属する韓国人野手のキム・ヘソンや韓国系アメリカ人のトミー・エドマンがメッセージを寄せていた。
ソン・フンミンは始球式に向けて事前に練習も重ねた。ロサンゼルスFCが22日に公開した投球練習の映像では、本人が「初めてやってみたが、思ったより良かった。距離はあるが、自然に投げれば難しくなかった」とコメントしていた。
なお、この日は大谷が先発投手として登板している。本来は前日の27日に登板予定だったが、21日の試合中に打球を太ももに受けた影響で、1日遅れての登板となった。
ロサンゼルスFCはソン・フンミン加入後から大きな注目を集めている。SNSのフォロワーは倍増し、9月1日に控えたソン・フンミンの本拠地デビュー戦はすでに立見席まで完売状態。コンテンツの再生数も前年比594%増の約340億回を記録し、メディア露出量も289%増加するなど、“韓国サッカーの英雄”の効果を存分に享受している。
(記事提供=OSEN)
◇ソン・フンミン プロフィール
1992年7月8日生まれ。韓国・江原道出身。身長183cm。サッカー大韓民国代表キャプテン。小学校と中学校ではサッカー部に所属せず、韓国代表経験のある父ソン・ウンジョン氏から直接指導を受けた。2010年にドイツのハンブルガーSVでプロデビューし、バイエル・レバークーゼンを経て2015年にイングランドのトッテナムへ移籍。2021-2022シーズンにアジア人初のプレミアリーグ得点王を受賞。2025年夏で10年在籍したトッテナムを退団し、同年8月7日に米メジャーリーグサッカーのロサンゼルスFCに加入。愛称は「Sonny(ソニー)」。