フジテレビは2025年10月期の木曜劇場にて、主演・北村有起哉×共演・仲間由紀恵による新ドラマ『小さい頃は、神様がいて』を10月9日(木)より放送する。今回、北村と仲間の脇を固める住人や小倉家の一員として、小野花梨、石井杏奈、小瀧望、近藤華、阿川佐和子、草刈正雄の出演が決定した。
同作は、『最後から二番目の恋』シリーズなどで知られる脚本家・岡田惠和の最新作。完全オリジナル脚本となる同作は、二人の子を持つ小倉渉(北村有起哉)と、その妻・あん(仲間由紀恵)を中心に、登場人物たちの人生模様をユーモラスかつ、温かく届けるホームコメディーだ。

小野が演じるのは、渉やあんたちが住む三階建てのレトロマンション「たそがれステイツ」の二階の住人で、スーパー銭湯で働く樋口奈央(ひぐち・なお)。明るく社交的な性格で、誰とでもすぐに打ち解けるところが魅力の奈央は、職場でも丁寧で品のある笑顔が好評で優秀。一方、石井が演じるのは、奈央のパートナー・高村志保(たかむら・しほ)。同じく二階で奈央と暮らす志保は、奈央とはまるで正反対の性格。人見知りで、とりわけ男性が苦手な一面もあり、つい奈央の陰に隠れてしまうことも。けれどその内面には、思いやりにあふれた優しさと、自分なりの信念を秘め、芯のある女性。

そんな志保は料理上手で、奈央と同じ職場内のフードコートで厨房(ちゅうぼう)の仕事に励んでいる。高校の同級生だった二人は、やがて恋人同士に。相思相愛の二人の趣味はキャンプで、「いつか一緒にキッチンカーを開く」という夢を胸に、日々を大切に生きている。

小瀧が演じるのは、小倉家の長男・順(じゅん)。幼い頃から消防車が好きだった順は、その夢をかなえ、現在は消防士として奮闘中。実家を出て、寮生活を送りながらも、家族への思いやりは変わらず、どこかヒーローのような存在感を放っている。礼儀正しく、誠実で、誰に対しても優しく接する順は、まるで“天使”のような爽やかな青年。そして、小倉家の長女・ゆずを演じるのは、若手注目株の近藤。ゆずは私立大学に通う2年生で、映画研究会に所属し、将来の夢は映画監督。現在は自主映画作りに熱中している。実家暮らしをこよなく愛し、自立心はゼロ。両親にはつい甘えてしまいがちだが、どこか憎めない末っ子気質で、マイペースに日々を楽しんでいる。なお、小瀧がフジテレビの連続ドラマに出演するのは、同作が初となる。

草刈が演じるのは、元・レコード会社勤務の永島慎一(ながしま・しんいち)。定年後も5年間働き続けたのち、現在は完全リタイアし、地域のラジオ体操や町内会活動に精を出す“ご近所の人気者”。毎朝のラジオ体操では、見本を務める“指導係”的な存在で、おばあちゃんたちの間では“推し”になっている。長年、仕事一筋で家庭を顧みなかった過去への“罪滅ぼし”として、今は掃除・洗濯・料理と全力投球。ただし、あまりの真面目さゆえに、時に空回りすることも。そんな慎一の妻・さとこを演じるのは阿川。さとこもまた、若い頃は慎一と同じレコード会社で働いていた。慎一とは職場恋愛の末、結婚。

一見、慎一の方がモテているように見えるが、実はモテモテだったのはさとこの方で、慎一の猛アタックが実を結んだ。現在は、やたらと家事に張り切る慎一に時折ツッコミを入れながらも、どこかうれしそうに見守っている。さとこのことが大好きな慎一と、誰よりも慎一を大切に思っているさとこ。そんな二人の間には、長年連れ添った熟年夫婦ならではの、温かい空気が流れる…。

さらに、北村や仲間をはじめとする豪華キャストが集結したティザー映像も初公開された。冒頭、仲間がつぶやく「生きてるんだけど、あの約束…」という印象的なフレーズから始まり、北村とのすれ違いを感じさせるカットへ―。その後、小野×石井、小瀧×近藤、草刈×阿川、それぞれのペアの表情や関係性が丁寧に映し出される。ラストには、主要キャスト9人が横並びで一堂に会する印象的なシーンが描かれ、登場人物たちが織りなす“つながり”の予感を感じさせる。