フェンシング元韓国代表で“美女剣士”と呼ばれ、タレントとしても活動してきたナム・ヒョンヒが、元恋人チョン・チョンジョの詐欺事件の共犯という濡れ衣を晴らした。事件発生から2年ぶりのことだ。
ナム・ヒョンヒの法的代理人であるソン・スホ弁護士は9月13日、自身のSNSに「ナム・ヒョンヒ フェンシング監督 チョン・チョンジョ事件 損害賠償訴訟 全部勝訴」というタイトルの文章を掲載し、勝訴の事実を伝えた。
弁護士は「チョン・チョンジョに巨額詐欺の被害を受けた原告が、ナム・ヒョンヒ監督を相手に提起した110億ウォンの損害賠償訴訟で、ナム監督が全面勝訴した。過去1年10カ月間、ナム監督の無念さを証明するために最善を尽くした」とし、「原告はナム監督がチョン・チョンジョの共犯だと主張したが、裁判所は認めなかった。裁判所はナム・ヒョンヒもまた原告と同様にチョン・チョンジョの実態を知らなかったと判断した」と明らかにした。
さらに「チョン・チョンジョ事件はすでに大きく報道され、多くの人が関心を寄せているため、裁判結果を世の中に知らせる必要がある。これ以上の誤解や憶測が生じないことを切に願う」と付け加えた。

これに先立ち、ナム・ヒョンヒが運営していたフェンシングアカデミーに子どもを通わせていた原告A氏は、「未公開株に投資すれば毎月高利回りを支給し、1年後には元本も保証する」というチョン氏の言葉を信じ、110億ウォンの被害を受けたとされる。
その後、ナム・ヒョンヒが犯行に加担したと見て損害賠償請求訴訟を起こしたが、裁判部は9月12日の判決で「ナム・ヒョンヒもまたチョン・チョンジョの嘘に騙され、彼を本物の財閥3世だと思っていたようだ。被告が故意に詐欺を幇助したという証拠はない」として原告の主張を退けた。
ナム・ヒョンヒはこの事件に関連して昨年6月にソウルフェンシング協会から除名され、8月にはソウル市体育会スポーツ公正委員会から指導者資格停止7年の懲戒処分を受けていた。
一方、自らを財閥の婚外子だと偽り詐欺行為を働いたとされるチョン・チョンジョは、昨年11月に特定経済犯罪加重処罰法違反(詐欺など)の罪で懲役13年を言い渡されている。
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