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中国でのK-POP公演は無理なのか…韓国芸能界で叫ばれる危機論の根底にあるもの

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韓流規制(限韓令)解除の転機になると期待されていた中国での「2025ドリームコンサート」が無期限延期となった。

2016年から韓国芸能人の中国での活動や放送出演、大型コンサート開催を制限してきた中国。いわゆる限韓令で、これによりK-POPや韓国ドラマの中国進出が大きく制約され、多くのアーティストや事務所が打撃を受けてきただけに、限韓令の解除を心待ちにしていた韓国エンターテインメント業界は、またしてもため息をつくこととなった。

複数の芸能関係者は9月14日、「ドリームコンサートが出演予定だった所属事務所に一斉に延期を通告した」と明かした。主催側も「近いうちに新たな日程を再告知する」とコメントしている。

中国・海南での開催予定が頓挫

当初「ドリームコンサート」は、9月26日に中国・海南省三亜スタジアムで開催予定だった。約5万席規模の会場でK-POPアーティストが公演を行うこと自体が注目を集めていた。

業界内では、この公演が中韓文化交流再開の第一歩になるとの見方が強かった。中国本土で1万人以上収容の大規模コンサートが実現すれば、これをきっかけに韓国アーティストたちの公演が解禁され、限韓令解除への足掛かりになると期待されていた。

しかし今回の延期でその動きにブレーキがかかった。

1995年に始まり、今年で31回目を迎える「ドリームコンサート」は、韓国を代表する長寿オムニバス公演。トップグループのみならず、チェ・イェナ、KISS OF LIFE、H1-KEY、FIFTY FIFTYなど多彩なアーティストが参加予定だっただけに落胆は大きい。

ドリームコンサートのステージ

外国人メンバーのみ参加要請も

一部では、限韓令解除が依然難しい状況であることを示す兆候もあった。主催側が一部事務所に対し「韓国人メンバーを除いた外国人メンバーのみ出演できないか」と打診していたという。ただ、とある関係者は「そうなると新たに振付を組み直し、パートを分ける必要があるため負担が大きい」と明かした。

これまでにも中国での公演を実現しようとする試みは繰り返されてきたが、ことごとく頓挫している。Kep1erやKid Milliは中国公演が予定されていたが直前に中止通知を受け、EPEXも福州での単独公演を計画していたが延期となった。

別の関係者も「大規模コンサートは依然として制限されているが、ファンミーティングのような小規模イベントは一部許可されている。ただし歌唱曲を1曲に制限するなど規制は少なくない」と内情を明かす。

中小芸能事務所にとって死活問題

限韓令解除は、韓国の中小規模の芸能事務所にとって“最後の命綱”とみられている。大手は中国市場を除いてもアジア、北米、欧州で収益基盤を確保できるが、中小は海外進出の選択肢が限られ、中国市場に活路を求めてきた。

「中小事務所は深刻な状況にある。グローバル競争が激化する中で彼らの所属アーティストが活動できる場が少ない」と関係者は指摘。「中国市場は唯一の突破口と期待されているが、中小事務所が崩れれば関連産業全体の雇用まで失われかねない」と危機感を示した。

限韓令解除については、APEC首脳会議を契機に実現するとの観測もあれば、「もはや不可能」とする悲観論まで、憶測ばかりが飛び交っている。今回の「ドリームコンサート」延期で、業界の不安はさらに高まっている。

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《スポーツソウル日本版》

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