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アジアの戦いどころではない?ACL初出場の韓国クラブが「リーグ優先」を明言したワケ

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アジアの戦いどころではない?ACL初出場の韓国クラブが「リーグ優先」を明言したワケ
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ACL初出場の韓国クラブが、「ACLよりも国内リーグ優先」の姿勢を明確に示した。

江原(カンウォン)FCは本日(9月16日)、ホームの春川松岩(チュンチョン・ソンアム)スポーツタウンで上海申花(中国)とのAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)リーグフェーズ第1節を戦う。

江原FCは韓国北東部の江原特別自治道を本拠地とし、2008年12月に創設。オーナーを江原道知事のキム・ジンテ氏とする地方自治体運営の市民クラブだ。

リーグ参入以降は2014~2016年の2部時代を除いて1部中位~下位が定位置だったが、ユン・ジョンファン前監督体制の2024年シーズンにクラブ史上最高順位となる2位フィニッシュを果たし、クラブ初のACL参戦を決めた。そして今回、ホームで記念すべきACL初戦を迎える。

もっとも、チームを率いるチョン・ギョンホ監督は上海申花戦をベストメンバーではなく、多少のターンオーバーを採用して臨む見通しだ。実際、前日会見では「ACLEの成績も重要だが、リーグが優先だ。選手を上手く二元化して運営したい」と明言している。

チョン・ギョンホ
(写真提供=韓国プロサッカー連盟)チョン・ギョンホ監督

江原は現在、Kリーグ1で上位グループ進出をかけた熾烈な争いの真っただ中にある。

Kリーグ1ではスコットランドなどと同じ「スプリット方式」が採用されている。第1節から第33節までを全12チーム3回総当たりで行った後、「ファイナルラウンド」として第34節から第38節までを上位と下位6チームずつ2グループに分け、各チーム5試合ずつ実施する形式だ。

上位グループでは優勝やACL出場権を争い、下位グループでは残留争いが展開される。つまり、上位グループに進出した時点で2部降格や入れ替え戦行きの可能性は消滅し、下位グループに転落すれば降格のリスクを背負うことになる。

江原は第29節終了時点で11勝8分10敗の勝ち点41とし、上位グループ進出圏内の12チーム中6位。5位の光州(クァンジュ)FCとは勝ち点で同率も得点数で下回る。ただ、7位のFCソウル(勝ち点40)とわずか1ポイント差のため、残り4試合の結果次第では下位グループ圏内にも転落しかねない。

ACLEは試合数が多いため挽回の余地があるが、リーグ戦はもう後がない状況だ。だからこそ、まずは上位グループ進出に全力を注ぐ必要がある。

江原
(写真提供=韓国プロサッカー連盟)江原FC

江原は上海申花戦を終えた後、21日のリーグ戦第30節で10位の水原(スウォン)FCと対戦する。上位グループ入りのために落とせない試合だ。

チームは現在リーグ戦3連勝中。仮に水原FC戦も勝利して4連勝とすれば勢いを取り戻し、上位グループ進出争いで優位に立つことができる。

チョン・ギョンホ監督は前出のコメントの通り、水原FC戦と上海申花戦を分けて準備する構想を描いている。すでに同様の戦略を試した経験もある。

江原は今年8月に行われた全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースとのコリアカップ準決勝第1戦で先発11人を総入れ替えし、リーグ戦で出番の少なかった選手を起用。それでも1-1で引き分ける成果を得た。この試合がチームに新鮮な刺激を与え、雰囲気を引き締める契機にもなった。同試合で活躍した選手の一部は、以降のリーグ戦でも着実に出場機会を得ている。

その成功体験を踏まえ、今回のACLE初戦も同様のローテーション策で挑む構えだ。クラブの歴史に残るACL初戦で、江原は一体どんな戦いを見せるだろうか。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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