集団性的暴行の罪に問われているNCTの元メンバー・テイルが、過去の交通事故を理由に減刑を訴えた。
ソウル高等裁判所第11-3刑事部は9月17日、性暴力犯罪の処罰などに関する特例法違反(集団準強姦)の容疑で起訴されたテイルと共犯のイ氏、ホン氏の控訴審初公判を開いた。
この日、テイルら3人は茶色の囚人服姿で法廷に登場。検察と被告側は、ともに一審の懲役3年6カ月判決を不服として控訴していた。
検察は「事案の重大性に比べて量刑があまりにも軽い」とし、一審と同様にテイルに懲役7年を言い渡すよう裁判所に求めた。
一方、テイルは最終弁論で「すべての罪を認め、深く反省している。被害者の心の傷は言葉や行動で完全に癒せないことを知っている。それでもこの場を借りて心から謝罪したい」と述べた。続けて「私の無責任で愚かな行為によって取り返しのつかない傷を残したことを、一生贖罪する気持ちで生きていく」と語った。

弁護人は過去の“交通事故”を持ち出し、「2023年頃に発生した事故の後遺症で日常生活に支障がある」と主張し、情状酌量を訴えた。さらに「自首する際にはグループを脱退し、所属事務所との契約も解除された。勾留前は父親と自分の生活を支えるため飲食店でアルバイトをし、社会の健全な一員になろうと努めてきた。現在は拘置所で罪を悔い、反省している」と述べた。
テイルら3人は昨年6月13日、ソウル・瑞草区で中国籍の女性観光客Aさんを酒に酔わせ、共犯者宅に連れ込んで性的暴行を加えた疑いが持たれている。当日午前2時半頃、梨泰院の飲食店でAさんと出会った一行は、一緒に酒を飲むうちに被害者が泥酔したためタクシーで移動し、犯行に及んだとされる。この事件を受け、テイルはSMエンターテインメントとの契約を解除され、NCTからも除名された。
裁判所は10月17日にテイルら3人に対する判決公判を開く予定だ。
◇テイル プロフィール
1994年6月14日生まれ、本名ムン・テイル。2013年にSMエンターテインメントに入り、約3年半、練習生として過ごした。2016年4月にボーイズグループNCTの初ユニット「NCT U」のメンバーとしてデビュー。同年7月には「NCT 127」のメンバーとしてもデビューした。2021年7月、インスタ開設から1時間45分でフォロワー100万人を突破し、当時のギネス記録を更新した。2024年8月、性犯罪関連の刑事事件で提訴された事実が確認され、グループ脱退が発表された。
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