韓国の女性シンガーソングライター、ウ・ヘミさんがこの世を去って6年が経った。
ウ・ヘミさんは2019年9月21日、ソウル麻浦区望遠洞(マポグ・マンウォンドン)の自宅で亡くなった状態で発見された。31歳だった。
ウ・ヘミさんは亡くなる2日前から連絡がつかず、21日当日は警察と知人によって発見された。所属事務所は当時、「(ウ・ヘミさんが)自宅で亡くなった。悲しい知らせを伝えることになり惜しい気持ちだ」と伝えている。
当時、ウ・ヘミは新曲リリースを控えていたことが知られ、亡くなった悲しみをさらに大きくさせた。事務所によると、ウ・ヘミさんは新曲のミュージックビデオに関する打ち合わせにも出席せず、連絡もつかなかったという。

1988年4月6日生まれのウ・ヘミさんは、2012年にMnetのオーディション番組『The Voice of Korea』シーズン1に出演。パワフルなボーカルと個性溢れる魅力でTOP4に進出すると、2015年にはHIPOHOPグループLEESSANGの事務所LEESSANGカンパニーから「MIWOO(ミウ)」という活動名で本格デビューした。
デビューシングル『Broken Doll』をリリースした後、LEESANGの楽曲フィーチャリングに参加するなど、継続的に音楽活動を行った。2016年からは活動名を本名の「ウ・ヘミ」に変更していた。
亡くなる1カ月前には、作詞・作曲・編曲すべて自ら手掛けた初のEPアルバムをリリースし、シンガーソングライターとして活動の幅を広げた。
ウ・ヘミさんはリリース当時、「自分の考えを多く反映させたアルバムで私にとって意味が深い。最初は難しいが、これからも地道に音楽活動を続けていきたい」と抱負を語っていたが、このアルバムは彼女の遺作となってしまった。
悲報が伝えられるわずか4日前まで、SNSを通じてファンと積極的に交流していた。公演の出演情報を知らせ、同僚歌手の新曲を宣伝して友情を示した。
同僚、ファンを問わず多くの人々から親しまれたウ・ヘミさんには、今も哀悼の意が寄せられている。