歌手カン・ダニエルがアメリカツアー中に相次ぐ不運に見舞われ、ファンの胸を痛めている。しかし一方では「厄払いしたと思おう」という励ましの声も寄せられている。
カン・ダニエルは9月20日(現地時間)、アメリカ・サンノゼ公演を前に移動中に盗難被害に遭った。所属事務所ARAによると、当時、窃盗犯がスタッフ車両に侵入し、ステージ衣装やヘアメイク道具、さらにはグッズまで入ったキャリーケースを盗んでいったという。結局スタッフは近隣のショッピングモールを回り、急いで衣装や物品を買い揃えなければならなかった。
カン・ダニエルもSNSに「荷物をすべて盗まれた。でも楽しい公演を作ろう」と投稿し、揺るがぬ意志を示してファンを感動させた。

だが試練はそれだけではなかった。9月6日には、ニュージャージーで予定されていた公演が開始2時間前に突如中止となったのだ。現地を訪れたファンは困惑を隠せず、すでに会場入りしていたカン・ダニエルの姿が一層の切なさを誘った。彼はステージに上がり、ファンに直接謝罪の言葉を伝え、真心を示した。
所属事務所は「現地のシステム準備不足と運営上の問題により、安全で完成度の高いステージを保証できないと判断した。不完全な環境で公演を強行することはファンへのさらなる失礼になりかねないため、やむを得ず中止を決定した」と説明。チケットは全額自動払い戻しとなる予定だ。
予期せぬトラブルが続いているが、ファンからは「これで厄払いできた」「これからはいいことばかりあるはず」「最後まで全力を尽くす姿が素敵だ」といった応援メッセージが寄せられている。
カン・ダニエルはワシントン、ニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルスなどアメリカ主要都市でのツアーを続け、その後はアルゼンチンやブラジルなど南米のステージにも立つ予定だ。試練の中でも舞台への情熱を止めない彼の歩みは、今後さらに輝きを増していくことが期待される。
(記事提供=OSEN)
◇カン・ダニエル プロフィール
1996年12月10日生まれ。ARAに所属。2017年に韓国Mnetのオーディション番組『PRODUCE 101』シーズン2を通じて、プロジェクトグループWanna Oneとしてデビュー。グループ活動当初は絶対的センターとして活躍し、ソロ転向後も1stアルバムの売上が韓国の男性ソロ歌手の歴代記録を更新するなど、変わらぬ人気を証明した。