韓国の国民的メッセンジャー「カカオトーク」で行われた最新のアップデートをめぐって、ユーザーから不満が殺到している。
カカオトークは去る9月23日、2010年のリリースから15年目にして大規模なアップデートを施した。ただ、これによってUI(ユーザーインターフェース)が大きく変わり、ユーザーの間で「使いにくい」との声が急増している。
今回のアップデートでは、「友達タブ」にフィード型ユーザー環境が導入されたことで、友達のプロフィール変更履歴をタイムライン形式で確認できるようになった。
従来は友達の名前やプロフィール写真、ステータスメッセージがリスト型に並んでいたとすれば、アップデート後はプロフィール写真、背景写真、投稿などが格子型のフィードで表示されるように。いわゆるインスタグラムなどのようなSNSの形式になったのだが、これが不評を集めている。
実際、韓国のアプリストアやオンラインコミュニティではアップデートに対する不満のレビューが次々と投稿されているのだが、そんななかで注目されているのが「大人」と「小学生」のレビューの違いだ。
というのも、成人ユーザーの多くは「××みたいなアップデート」「広告に狂ったアップデート」「何なんだこの××仕様は」といったストレートかつ荒い表現で不満をぶつけている。「元に戻せ」や「とにかく不便だ」などの反応が大半だった。

これに対し、小学生と思われるとあるユーザーは、「こんにちは。カカオトークを使っている小学生です」という書き出しでレビューを投稿して話題に。同ユーザーは「大きく変わったカカオトークの姿に驚いた」としたうえで、長文で問題点を一つひとつ丁寧に指摘した。
「既存のカカオトークと180度変わったカカオトークの姿は、アプリ利用者に最適化されていないように見えます。私が望むことの内容だけお伝えします。カカオトークのアップデート、とても不快です」
「ほかのSNSと違って、カカオトークのメイン要点である“メッセンジャー中心”という長所のおかげで、カカオトークを使用する人が多いと考えています。そして私は、インスタグラム、X、フェイスブックのように投稿を上げるSNSのように変化したカカオトークに、とても異質感を感じます」
そう綴ったユーザーは、「スマート機器を上手く使えない高齢者の方々は、不便さを訴えるのではないでしょうか」とも付け加え、礼儀正しく大人びた文章を残していた。

この2つのレビューが並んで紹介されると、韓国のネット上では「大人よりも小学生のほうがよほど大人だ」「“小学生の方が大人に見える”とはこのこと」といった反応が相次いでいる。