BTS・JIMINの“家族の善行”が話題だ。
9月26日、韓国を拠点とする児童福祉専門機関「緑の傘子ども財団」によると、JIMINの弟は今年5月、兄と父親に続いて大口寄付者グループ「グリーンノーブルクラブ」に加入したという。
グリーンノーブルクラブは2017年に発足して以来、韓国における高額寄付文化を先導するネットワークとして認められ、8年余りで会員数は548人にまで増えた寄付者の集まり。JIMINは2021年、釜山地域の自立準備青年支援や新型コロナで経済的に困難を抱える児童家庭の支援、住環境が劣悪な子どもたちの改善のため1億ウォン(約1000万円)を寄付し、クラブに名を連ねた。
翌2022年には父親が財団の人材育成支援事業「アイリーダー」に参加して加入。さらに2025年5月、軍を除隊した弟のパク・ジヒョン氏がクラブに加わり、父と弟がそろって名を連ね、同クラブ初の“三父子会員”が誕生した。
JIMINが2021年に参加した「共に描く未来」事業は、自立準備青年の支援につながり、カフェ起業や美容師、看護助手としての自立を後押しした。彼の善行は企業の追加支援を呼び込み、今もなお持続的な寄付の循環を生み出している。
またJIMIN一家は「アイリーダー」事業を通じ、才能を持つ子どもたちが未来の人材へと成長する過程を応援してきた。2009年から2024年までに延べ8436人を支援し、今年も1573人が活動している。

JIMINの“寄付DNA”は父親から受け継がれている。父親は2021年から財団の後援者として活動し、歯を失って食事が困難な家庭の父親に治療費1500万ウォン(約150万円)を提供。また生活が困窮する児童家庭への定期支援、夢を諦めかけた高校生への後援など、多方面で継続的に支援を続けてきた。
JIMINもまた、財団以外で積極的に寄付を行っている。2019年以降、母校・釜山芸術高校の後輩へ毎年3000万ウォン(約300万円)の奨学金を提供し、机や椅子の寄贈、受験支援、舞台提供など幅広くサポート。さらに釜山、全南、江原、忠北、慶南、そして全北の教育庁にも各1億ウォンを寄付し、未来を担う人材の育成に貢献した。
そのほか、一人親家庭や独居高齢者への食品支援、大学への奨学金、トルコ・シリア地震被災児童への緊急支援など、国境を越えた活動も展開。兵役中も、国のために尽くした兵士と家族への支援や山火事被害者、低所得高齢者の住環境改善に寄付を行っていた。
こうした活動はファンにも波及している。世界中のファンたちはJIMINの誕生日や記念日に合わせて寄付キャンペーンを展開し、善意を世界へ広げている。釜山芸術高校への寄付や災害時のリレー寄付も、ファンがJIMINの名義で行う取り組みの一例だ。
緑の傘子ども財団はその功績を称え、2024年にJIMINの父親へ会長感謝牌を、2025年にはJIMIN本人に全国後援会長名義の感謝牌を贈呈した。
同財団のファン・ヨンギ会長は「JIMINさん一家の三父子の善行は単なる寄付にとどまらず、世代を超えた“分かち合いの継承”とファンダム文化の拡散という象徴的意味を持つ」と語り、「今後も財団は、子どもたちの生活を実質的に変える温かい支援を続けていく」と強調した。
◇JIMIN プロフィール
1995年10月13日生まれ。韓国・釜山広域市出身。本名パク・ジミン。ダンスの実力が高く評価され、釜山芸術高等学校舞踊科に首席で入学した。高校2年生の頃に現在の所属事務所Big Hitエンターテインメントのオーディションを通じて練習生に抜擢され、ソウルへ上京。その後、転校した韓国芸術高等学校では偶然にも同じBTSメンバーのVとクラスメイトに。BTSとして2013年にデビューし、グループ内ではリードボーカルとメインダンサーを担当している。2023年12月に入隊し、2025年6月11日に除隊した。
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