BTSなどの人気グループを多数擁する韓国最大の芸能事務所HYBEの創業者、パン・シヒョク議長が出国禁止処分を受けたことがわかった。
10月1日、ソウル警察庁金融犯罪捜査隊はパン・シヒョク議長を資本市場法違反(詐欺的不正取引)の容疑で出国禁止にしたと明らかにした。
パン・シヒョク議長は、2019年にHYBEが上場する前、既存の投資家たちに対してIPO計画はないと虚偽の説明をした上で、自身の知人が設立した私募ファンド(PEF)にHYBE株を売らせた疑いが持たれている。
既存投資家の大半は機関投資家であり、その投資金の中には国民年金も含まれていたとされる。
HYBEの上場直後、当該私募ファンドは株式を大量に売却し、莫大な収益を得た。これによりパン・シヒョク議長は1200億ウォン(約120億円)、共謀者らとの合算額は1900億ウォン(約190億円)以上を手にしたと伝えられている。

ただしパン・シヒョク議長側は、容疑を否認している。初期投資家に虚偽の情報を提供した事実はなく、利益配分の条件も投資家側の提案によるものだという立場だ。
パン・シヒョク議長は、9月15日に約13時間にわたり初めて警察の召喚調査を受けたことに続き、9月22日にも約12時間にわたり2度目の召喚調査に応じた。
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