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韓国ドラマ『暴君のシェフ』天才シェフを演じるユナのキュートな韓服姿に注目!

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韓国ドラマ『暴君のシェフ』天才シェフを演じるユナのキュートな韓服姿に注目!
韓国ドラマ『暴君のシェフ』天才シェフを演じるユナのキュートな韓服姿に注目! 全 5 枚
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Netflixで配信中の韓国ドラマ『暴君のシェフ』の最終回が配信された。

三ツ星レストランのヘッドシェフ、ヨン・ジヨン役を少女時代のユナ、朝鮮時代の王、イ・ホン役をイ・チェミンが演じ話題となった本作。朝鮮時代へタイムスリップしたジヨンが、暴君として恐れられていたホンと出会い、料理を通じて心を通わせていく。

現代のレシピを朝鮮時代風にアレンジし、多彩な料理が披露された。このドラマを見て食欲が刺激された人も多かったことだろう。本記事では、ドラマの見どころとジヨン役を演じたユナの魅力に迫りたい。

(以下、物語の内容にふれるネタバレあり)

■筆者プロフィール

咲田真菜
大学卒業後、国家公務員、一般企業の会社員として勤務後フリーライターに転身。『冬のソナタ』で韓国ドラマにハマって以来、視聴し続けている。好きなジャンルはラブコメ、ファンタジー、法廷もの。ドロドロした愛憎劇はちょっと苦手。いつか字幕なしで鑑賞したいと韓国語を勉強中。


歴史上の事実を上手くリンクさせ、ハッピーエンドに導く

ジヨンがタイムスリップをしたきっかけになったのは、古文書の「望雲録」だ。韓国へ帰国する飛行機の中で望雲録を開いたら、いきなりタイムスリップ! 暴君として知られる王、イ・ホンの時代に身を置くことになってしまった。

Netflixシリーズ「暴君のシェフ」独占配信中

イ・ホンは、朝鮮王朝第10代王の燕山君をモデルにしている。気に入らない者は次々と殺害し、贅沢のかぎりを尽くして民を苦しめた燕山君の名を知っている人は多いだろう。そんな悪名高いホンが、今回ヒロイン・ジヨンの相手役となるにあたり、どういうストーリー展開になるのか気になったものだ。

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結果的に歴史上の事実を上手く組み込み、ハッピーエンドへ導くストーリー展開となった。歴史を知るジヨンは、ホンの横暴な振る舞いに最初は辟易するが、料理で心を通わせるうちに、ホンを悲劇から救いたいと考え始める。

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ジヨンが心を込めて作った数々の料理を通じてホンの人間性が変わり、ホンの運命が変わるのでは…? と期待した人も多いだろう。しかしクーデターは起き、歴史にあるとおりホンは失脚する。その上、望雲録を手にしたジヨンはもとの世界に戻ってしまった。

愛するジヨンが去っていくのをホンが号泣しながら見守るシーンは、イ・チェミンの最大の見せ場になった。しかしこの瞬間「ハッピーエンドではないのか」と落胆した人もいたのではないだろうか。

しかし最終的にもとの時代に戻ったジヨンは、今度は逆にタイムスリップしてきたホンと再会する。驚きながらも再会を喜び、抱き合ってキスをするハッピーエンド…という流れになった。たとえどんな状況でも必ずジヨンを見つけると宣言したホンは、言葉どおりに実行したのだ。しかも転生したのではなく、ホンの姿のままジヨンを探し出した点も面白い。

ホンが現代に現れて驚いたジヨンは、歴史がどうなったかを調べる。すると流刑地で亡くなるはずのホンが行方不明になったと記載され、歴史が変わっていた。行方不明=現代にタイムスリップという手法でハッピーエンドにした脚本に対して、視聴者の気持ちを汲んで上手くまとめたな…と感心した。「それにしても、なぜホンは現代に来ることができたのか?」など、野暮な疑問は封印したい。ファンタジーかつ王道ラブコメの終わり方として、満点だったのではないだろうか。

キュートなユナの魅力が満載!


本作を盛り上げた功労者は、なんといってもジヨンを演じたユナだろう。元気で前向きなだけでなく、頭がよくて機転がきくシェフを魅力的に見せた。なぜタイムスリップなんかしてしまったのだろう…と愚痴の一つも言いたくなるところなのに、常に前向きで明るい。朝鮮時代に生きる人たちの想いを優先させて物事を進めていく姿は「郷に入れば郷に従え」を実践している。

現代で三ツ星シェフだったジヨンにとって、朝鮮時代の人たちは料理について何もわかっていないと考えてもおかしくない。しかし決して見下すことなく、水剌間(スラッカン)の待令熟手(てりょんすくす)として、リーダーシップを取って行く。最初は反発していた熟手たちも、次第にジヨンに心を開いていくのだから、ジヨンの人間力はかなり高い。そういう役をユナが演じると、説得力があって上手いな…と感じる。

また笑いのポイントを随所に盛り込んでいる点も見逃せない。特に望雲録がなくなってしまい、絶望感からジヨンがやけ酒をあおるシーンに爆笑した人も多いだろう。泥酔したジヨンが♪望雲録♪望雲録♪とリズムに合わせて歌い踊るところは、さすが少女時代のセンター! と感心する。

演技だけでなく、今回は服の着こなしに注目した人も多かっただろう。現代劇への出演が多いイメージがあるユナだが、今回は、待令熟手の服やホンと外出する際に着ていたピンクの韓服などが実に新鮮だった。特にブルーを基調にした待令熟手の服が、ユナに良く似合うこと! 帽子をかぶり包丁を手に調理する姿がビシッときまる。朝鮮時代のエリート料理人はこんな感じだったのかもしれない。

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前作の『キング・ザ・ランド』では、キングホテルでスマイルクイーンと呼ばれるホテルウーマンを爽やかに演じ、『ビッグマウス』では、持ち前の明るさを封印して濡れ衣を着せられた夫を懸命に救おうとする看護師役を熱演した。

思えば、筆者が初めてドラマ『ラブレイン』で、70年代と現代の2つの時代に生きる女性2役を演じるユナを見て以来、作品ごとに確実に進化を遂げていると感じる。映画やドラマに引っ張りだこなのもうなずける。次回はどんな役を演じてくれるか、今から楽しみだ。

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《咲田真菜》

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