BLACKPINKのロゼをめぐる差別論争の余波がオンライン上で拡散している。
パリ・ファッションウィークの現場で、モデルのヘイリー・ビーバー、女優ゾーイ・クラヴィッツ、歌手チャーリー・XCXと撮った集合写真からロゼだけが切り取られた。
追い打ちをかけるように、チャーリー・XCXがショー後にインスタグラムに投稿した写真でも、ロゼだけが暗い影の中に写っていたことで、論争が激化したのだ。
現在、グローバルファンの怒りが爆発し、矛先はヘイリー・ビーバーのインスタグラムに向かっている。
ロゼを意図的に無視した?
ヘイリー・ビーバーは最近、自身のインスタグラムに黄色のサテン・スリープウェアルックを着た写真を公開した。しかしそのコメント欄には、ロゼのファンからの抗議が殺到した。

一部ファンは、ロゼが除外された集合写真や暗い影の中に置かれた場面に言及し、「ロゼを無視したのは意図的ではないか」「差別は現実だ。ロゼと会話したことが一番のハイライトだったはずだ」と不快感をあらわにした。
別のファンは「ロゼは誰の名前を借りなくても輝けるアーティストだ」とし、「彼女はグローバルアンバサダーとして尊重されるべきだ」と強調した。
ヘイリー・ビーバーの投稿には、ロゼのGIF画像とともに「ロゼ、あなたが勝者だ」というコメントが数百件寄せられ、事実上コメント欄が「ロゼ応援スペース」と化した。「正直、他の3人は知らなくてもロゼは知っている」「影の中でも最も輝いていたのはロゼだった」といった声も相次いだ。

ファッション誌『ELLE UK』の公式アカウントの写真トリミングとファッションショー現場映像に続き、ヘイリー・ビーバーの投稿までファンの抗議が相次ぎ、論争は単なるハプニングを超えて、業界全体の「リスペクト問題」へと拡大しつつある。
ネットユーザーからは「アジア人アーティストへの無礼」「公式アンバサダーに対する差別的態度」と強い批判が上がる一方、「SNS上で過熱した反応にすぎない」と冷静さを求める声も出ている。


ロゼは9月30日(現地時間)、パリで開催されたサンローラン2026年春夏ウィメンズコレクションに出席。グローバルアンバサダーとして最前列に座り、ヘイリー・ビーバー、ゾーイ・クラヴィッツ、チャーリー・XCXとともにフォトウォールでポーズを取った。
しかし『ELLE UK』の公式インスタグラムは4人が並んだ写真を共有する際、右端に立っていたロゼを切り落とした状態で投稿。ファンは「サンローランのグローバルアンバサダーをこんな扱いにするなんて」と激怒した。
「フォロワー8000万人を抱えるロゼをこう扱うのは業界的にも無礼だ」「ブランドの顔を切り落とすなんて単なるミスで済むのか」との声が相次いだ。
論争が拡大すると、『ELLE UK』側は遅れてロゼの単独ショットを追加で投稿したが、すでに火がついたファンの怒りは収まらなかった。「謝罪ではなく付け足し投稿でさらに失望した」「遅すぎる、恥ずかしいことだ」と批判が続いた。
さらに衝撃を与えたのは現場映像だ。
サンローランのショー最前列で4人が並んで座るなか、ゾーイ・クラヴィッツ、ヘイリー・ビーバー、チャーリー・XCXが活発に会話を交わす一方、ロゼは隣で静かに座っている様子が映された。特にチャーリーが背を向けて他の2人とだけ会話し、ロゼが一瞬その方向を見つめた後、視線を床に落とすような姿はファンの心を痛めた。
追い打ちをかけるように、チャーリー・XCXがショー後に投稿した写真でもロゼは暗い影の中に写り込み、再び議論が持ち上がった。一部ファンは「嫉妬混じりの行動」と強く批判したが、「照明のせいにすぎない、2人は昔からの友人だ」という見方もあった。

なお、ロゼは2020年からサンローランのグローバルアンバサダーを務めており、今年初めにはYSLビューティーのグローバルアンバサダーにも就任している。
(写真提供=OSEN)
◇ロゼ プロフィール
1997年2月11日生まれ。本名ロザンヌ・チェヨン・パク。ニュージーランドで生まれ、8歳のときにオーストラリアに移住。2012年にオーストラリアで行われたYGエンターテインメントのオーディションに参加し、練習生となった。2016年にBLACKPINKのメンバーとしてデビュー。2021年3月に初のソロアルバム『R』をリリースし、リード曲の『On The Ground』で大きな人気を集めた。2024年6月、THEBLACKLABELへの移籍を発表。
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