ホン・ミョンボ監督率いる韓国代表(FIFAランキング23位)は10月10日、ソウルワールドカップ競技場で行われたブラジル(同6位)との親善試合で0−5の大敗を喫した。
序盤こそ果敢に挑んだものの、ブラジルは韓国守備陣の隙を執拗に突いた。エステバンとロドリゴが前半に立て続けに得点。後半、韓国は体制を立て直して反撃を狙ったが、キックオフからわずか2分、守備の要キム・ミンジェがミスを犯し、ボールを奪われて追加点を許した。実質的な“KOパンチ”となった。
ホン・ミョンボ監督は試合後、「(失点の過程で)我々のミスもあったし、相手がペナルティエリア内でうまく連携して決めたゴールもあった。最後はカウンターからの失点だ。今後はさらに改善していかなければならない」とし、「(選手の)ミスは今後はなくなるかもしれない問題だ。あまり否定的に見る必要はない。(先月の)アメリカ遠征のときも、プレスのタイミングや強度が十分でなかった。こうした試合を通じて修正していける」と語った。
「ワールドカップを準備する過程で、強いチームと対戦して多くを学んだ試合だった。結果は残念だが、今は前を向いて進むべきだ」としたホン・ミョンボ監督。以下は会見での一問一答。
―試合の感想を。
「悪天候の中、多くのファンが来てくださったのに良い結果を届けられず申し訳ない。ワールドカップの準備過程で、強いチームと対戦し多くを学んだ試合だった。結果は残念だが、今は前を向いて進まなければならない」
―ブラジルが前線に多くの攻撃陣を置いて強くプレッシングしてきた。それでも後方からのビルドアップを続けたが。
「ビルドアップの過程では2つのパターンを準備していた。1つは、相手が多くの人数で前からプレッシングしてきた場合はロングボールを使い、我々の攻撃陣と相手守備陣の1対1の状況に持ち込むこと。もう1つは、数的優位のときは後方からつなぐことだ。ビルドアップ中にボールを奪われて失点し、その過程で自信を失った面もあったが、こうした経験を経なければならない。むやみにビルドアップをしなければならないということではないが、可能な限り挑戦すべきだ。結局ビルドアップとは、ボールを前へ運ぶこと。ロングボールかショートパスかは選択の問題となる」
―試合の流れが押される中、4バックへの転換を考えたか。
「相手の攻撃陣はストライカーとしてよりも中盤に降りてミッドフィールダーのようにプレーし、素早く攻撃に転じていた。そのため、我々の守備がマンツーマンよりも押し込まれる形になった。(相手が中盤で)ボールを持つと、1人が前に出て密着し、空いたスペースを他の選手がカバーしなければならなかった。前半が終わった時点でその点を指示した。途中で4バックに変えることも考えたが、この試合は結果よりも選手構成を考慮し、5バックで終えるのが良いと判断した」
―(前半0−2終了後)ハーフタイムで選手に伝えたことは。
「前半にも良い場面はいくつかあった。攻撃や守備、前線でのプレッシングなど。ただ、途中からブラジル選手の個人技が優れているため、我々の選手がプレッシングに出るのをためらった。後ろに下がって相手にスペースを与えてしまった。前半終了後、選手たちには“大丈夫だ”と伝えた。“失点したが気にせず、もっと積極的に行こう”と声をかけた」
―すべてフィールドゴールで5失点したが。
「サッカーでは起こり得る多くの場面が出た。(失点の過程で)我々のミスもあったし、相手の見事な連携もあった。最後はカウンターからの失点だ。今後、さらに改善していく必要がある。(選手の)個人のミスは今後は起きないかもしれない問題だ。過度に否定的に見るべきではない。(先月の)アメリカ遠征でも、プレスのタイミングや強度が十分ではなかった。今後も継続して修正していく」
―スピードとフィジカルの差が大きかった。ワールドカップ本大会でも克服すべき課題だが。
「(選手の)個人能力を短期間で高いレベルに引き上げるのは非常に難しいことだ。こうした試合を通して、強豪と対戦する際に何を補うべきかを見極めなければならない。今日は選手たちに“チームとして戦う方法を見つけよう”と話した。まだ足りない部分がある。どれだけ学んだことを埋められるか、それが唯一の方法だ」
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