“文春砲”を受けた11人組ボーイズグループ「JO1」の大平祥生が活動休止を発表した騒動が、海を越え韓国でも注目を集めている。
10月15日、『週刊文春』によると、大平祥生は一般女性の彼女がいるにもかかわらず、“妹分グループ”である「ME:I」のメンバー、SHIZUKU(飯田栞月)と二股をしていたという。
この報道を受け、所属事務所LAPONE ENTERTAINMENTは「このたび、大平祥生につきまして、弊社の規定に反する事案が発覚した」とし、「ファンの皆さまの期待に反する重大な行為と受け止めており、当人に猛省を促し、自身の行動について見つめ直す期間が必要と判断した。本日より当面の間、活動を休止する」と発表した。
SHIZUKUについても、同日付で活動休止が発表された。

この騒動は、韓国メディアもこぞって取り上げている。
例えば『スポーツ東亜』は「『PRODUCE』出身アイドル、ガールズグループメンバーと二股疑惑」と見出しを打ち、『Xスポーツ』も「日本『PRODUCE』JO1メンバー、ME:Iメンバーと二股疑惑…所属事務所“活動中断”」と報じた。このほか『イルガン・スポーツ』『スポーツ朝鮮』『スターニュース』『Newsen』などが取り上げた。

韓国メディアが一斉に報じた背景には、JO1とME:Iの所属事務所であるLAPONE ENTERTAINMENTが、韓国のCJ ENMと日本の吉本興業による合弁会社だからだ。
CJ ENMは、韓国で人気を博したサバイバルオーディション番組『PRODUCE 101』シリーズを通じてグローバル市場へ進出しており、その日本版として2019年に放送された『PRODUCE 101 JAPAN』から誕生したのがJO1だ。2023年には女性版『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』が制作され、ME:Iがデビューした。

もっとも、韓国の「PRODUCE」シリーズも、成功と同時に数々の論争を経験してきた。2019年には『PRODUCE X 101』や『PRODUCE 48』など複数シーズンで投票操作が行われていたことが発覚し、制作陣が実刑判決を受けた。また、練習生の不当な扱いやデビュー後の契約トラブルも相次ぎ、番組の信頼性が大きく揺らいだ経緯がある。
こうした問題を踏まえ、日本版の制作体制では「公正性」や「透明性」を重視する姿勢が強調されていたが、今回のスキャンダルはそのブランドイメージにも影を落とす形となった。
つまり今回の騒動は、日韓の共同プロジェクトとして成功してきた「PRODUCE JAPAN」ブランドに少なからぬ影響を与える可能性がある。CJ ENMやLAPONEにとっては、今後の日本市場での信頼維持や、次回作の企画にも関わる重要な局面となるかもしれない。
(文=スポーツソウル日本版編集部)
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