韓国の映画界で日本アニメーション映画の勢いが止まらない。
10月17日、韓国映画振興委員会の映画入場券統合ネットワーク集計によると、『呪術廻戦』を原作とする『劇場版総集編「呪術廻戦 懐玉・玉折」』が公開初日(10月16日)に3万2366人を動員した。
これにより、長期間1位の座を守っていた『チェンソーマン レゼ篇』を抜き、好調なスタートを切った。
ただ、映画『呪術廻戦 懐玉・玉折』は公開初日に1位になったものの、前売り率では依然として『チェンソーマン レゼ篇』が首位をキープしており、今後も両作品の激しい競り合いが予想されている。

韓国の映画界では、2023年1月に公開されたマンガ『スラムダンク』の映画『THE FIRST SLAM DUNK』を皮切りに、日本アニメ映画の勢いが年々増している状況だ。
映画『スラムダンク』は同国で490万人を動員する大ヒットとなり、同年3月に公開された新海誠監督の『すずめの戸締まり』は、さらに多い558万人を記録した。
そして今年に入っても、8月に公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』が542万人を動員。9月公開の『チェンソーマン レゼ篇』も現在196万人を記録し、200万人突破は確実とみられている。
前述した映画入場券統合ネットワークの10月17日の集計を見ると、1位『呪術廻戦』、2位『チェンソーマン』、7位『鬼滅の刃』と、日本アニメ映画がトップ10に3本も入っている。

この状況に韓国メディアも「また日本アニメが…『呪術廻戦』公開初日1位」(Newsis)、「『呪術廻戦』、『チェンソーマン』を抜いた…公開初日で全体1位、日本アニメが劇場を席巻」(イーデイリー)、「『チェンソーマン』から『呪術廻戦』へ、劇場を制した日本アニメの1位バトンタッチ」(Max Movie)、「『呪術廻戦』までヒット…少年漫画“三大巨頭”、興行ランキングを完全制覇」(TVレポート)と、驚きを隠せない様子だ。
韓国映画界ではいま、日本アニメの存在感がこれまでになく大きくなっている。この勢いがどこまで続くのか、今後の興行動向に注目が集まる。
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