「不死鳥なのか?」沢尻エリカの復帰、かつて大人気だった韓国で注目も…“再評価”の望みが薄いワケ | RBB TODAY

「不死鳥なのか?」沢尻エリカの復帰、かつて大人気だった韓国で注目も…“再評価”の望みが薄いワケ

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「不死鳥なのか?」沢尻エリカの復帰、かつて大人気だった韓国で注目も…“再評価”の望みが薄いワケ
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女優の沢尻エリカが約7年ぶりに映画出演することが発表され、韓国でも注目を集めている。

このニュースを受け、韓国メディア『TVレポート』は即日、「沢尻エリカは不死鳥なのか? ‘麻薬波紋’を乗り越え映画復帰」との見出しで報道し、敏感に反応した。

同メディアは「沢尻エリカの薬物投与が韓日両国に大きな衝撃を与えた」としつつも、復帰のニュースに触れながら「不死鳥のような歩みを続けている」と評価している。

人気女優の転落

実際、沢尻エリカは韓国でも確かな人気を築いてきた日本女優の一人といえる。その存在が広く知られるきっかけとなったのが、彼女の出世作である映画『パッチギ!』だ。

沢尻エリカ​​​​​​​
(画像=映画『パッチギ!』)沢尻エリカ

在日コリアンの若者を描いた同作は2006年に韓国でも公開され、プロモーションのために来韓。韓国での反響は大きく、舞台挨拶付き上映のチケットはわずか一日で完売したと報じられた。

当時、劇場関係者は「主演俳優の来韓が発表された後、CQN明洞に舞台挨拶の時間を問い合わせる電話が殺到し、業務が麻痺するほどだった」とし、「前の席で見たいと、予約サイトを利用せず直接劇場に来てチケットを購入する人も多く、週末のような忙しさだった」と答えている。

この事例だけでも、当時の韓国における沢尻人気の高さは明らかだろう。

さらに同年、主演ドラマ『1リットルの涙』が韓国のケーブルテレビチャンネルで放映され、こちらも大きな反響を呼んだ。

再放送までした「チャンネルJ」によると、放送中には視聴者からの反響が殺到し、チャンネルの公式サイトが一時アクセス不能になるほど。視聴者掲示板には1000件を超える感想が寄せられ、「生きる勇気をもらった」「涙が止まらなかった」といった声が並んだ。

当時の日本ドラマの人気は、韓国ドラマやアメリカドラマに押されがちだったため、異例の現象として注目された。

(写真提供=OSEN)2013年4月に来韓した沢尻エリカ

その後も沢尻エリカに対する関心は続いた。2007年に主演映画『クローズド・ノート』の舞台挨拶で起きた“「別に」発言”は、韓国でも「ベツニ事件」と日本語を交えつつ取り上げられた。

さらに2013年4月には、映画『ヘルタースケルター』のプロモーションで再来韓。蜷川実花監督は当時、SNSを通じて「うわ、ソウルの空港でたら取材陣いっぱいいたよー。エリカ一緒だからね」「早速ニュースになってますー。エリカさすが!」などと、沢尻エリカの韓国での衰えない人気ぶりを伝えていた。

まさに沢尻エリカは韓国でも屈指の人気を誇る日本女優だったわけだが、彼女が同国で再評価されるかは、まったくの未知数だ。

2013年4月に来韓した沢尻エリカ
(写真提供=OSEN)2013年4月に来韓した沢尻エリカ

それほど、2019年の薬物事件によって有罪判決(懲役1年6カ月・執行猶予3年)を受けたスキャンダルは致命的といわざるを得ない。韓国社会は日本以上に薬物犯罪に厳しい世論が根付いており、一度「麻薬スキャンダル」を起こした芸能人が復帰するのは極めて難しい。

その象徴的なケースが、元東方神起のパク・ユチョンだ。

奇しくも同じ2019年に薬物スキャンダルが浮上し、最終的に有罪判決(懲役10カ月・執行猶予2年)を受けたパク・ユチョンは、6年が経った現在も韓国ではほぼ活動の場を失っている。特に2022年には、7年ぶりの主演映画『悪に捧げて』が韓国公開を予定され、メインポスターまで披露されたが、直前になって劇場公開が白紙になってしまったほどだ。

パク・ユチョン
(写真提供=OSEN)パク・ユチョン

さらにパク・ユチョンは記者会見で「もし麻薬をしていたら芸能界を引退する」と宣言しながらも、その後まもなく活動を再開し批判を浴びた経緯がある。この点は、公判で「女優への復帰は考えていない」と述べていた沢尻エリカと重ねられる部分もある。

韓国メディアが彼女の復帰に「不死鳥」という表現を使ったように、再起に期待する空気がまったくないわけではない。しかし、韓国芸能界では薬物犯罪への世論は非常に厳しく、スポンサーや配信プラットフォームが起用を避ける傾向があるのも事実だ。

はたして沢尻エリカは、再び韓国で受け入れられるのか。来年2月公開の復帰映画『#拡散』は、彼女にとって日本復帰だけでなく、韓国での評価をも左右する“試金石”となりそうだ。

(文=スポーツソウル日本版編集部)

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《スポーツソウル日本版》

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