機材だけじゃない!仲間とチャンスが見つかる場所。YouTuber「望遠女子」が語る、駆け出しクリエイターこそInter BEEに行くべき理由 | RBB TODAY

機材だけじゃない!仲間とチャンスが見つかる場所。YouTuber「望遠女子」が語る、駆け出しクリエイターこそInter BEEに行くべき理由

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機材だけじゃない!仲間とチャンスが見つかる場所。YouTuber「望遠女子」が語る、駆け出しクリエイターこそInter BEEに行くべき理由
機材だけじゃない!仲間とチャンスが見つかる場所。YouTuber「望遠女子」が語る、駆け出しクリエイターこそInter BEEに行くべき理由 全 9 枚
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年に一度、映像・音響・放送・通信のプロフェッショナルが一堂に会する国内最大級のメディア総合イベント「Inter BEE」。2025年も開催が迫る中、「プロ向けの機材ばかりで、個人クリエイターには少し敷居が高いかも…」と感じている方もいるのではないでしょうか。

しかし、近年、YouTubeなどで活動するクリエイターが増加し、Inter BEEも放送業界のみならず多彩な人々が集まるイベントへと変化しつつあります。Brancは、そんな個人クリエイターにとってのInter BEEの魅力を探るべく、インタビューを実施。インタビューに応じてくれたのは、元公認会計士でYouTuber「望遠女子」として活動する、ゆりこさん。昨年、はじめてInter BEEを訪れた彼女に同イベントの魅力と印象を語っていただきました。

「望遠女子」ゆりこさんと愛用の望遠レンズ
「Inter BEE 2025」公式サイト

公認会計士が「望遠女子」になるまで

――ゆりこさんは、どうしてYouTuberとして活動するようになったのですか。

ゆりこ:前職は公認会計士でした。祖父も父も会計士だったので、子どもの頃から会計士の資格を取りたいと思っていたんです。でも実際に会計士として働くうちに、自分の性格や興味とは少し方向性が違うと気づき、よりクリエイティブな分野に挑戦したいと感じるようになりました。それで会計士をしながら休日にSNSなどで発信を始めたのがきっかけです。海外向けの活動を3年ほど続けていましたが、日本国内向けにも何か発信しようと思い、「望遠女子」のアカウントを立ち上げました。

――いつ頃からカメラへの興味を持っていたのですか。

ゆりこ:実は、祖父の趣味がカメラだったんです。さらに、曾祖父は写真館を営んでいて、高尾山の近くで集合写真の記念撮影をする仕事をやっていたそうです。そういう家系なので、小さい時から写真を撮ってもらう機会は多かったです。でも、祖父の時代はフィルムカメラですし、とても重そうで現像もしなければならず、小さい頃はカメラって大変そうだなという印象でした。でも、会計士時代に、コロナ禍、本当に自分がやりたいことは何かを考える時期があった時、カメラをやってらっしゃる方と出会い、実際に見る世界とフレームの中の世界が全然違うことに感動したのがきっかけです。それで、ソニーのα7Cを思い切って購入して、キットレンズで始めたのが、3、4年前です。

――始めて3、4年前で、この望遠レンズ「FE300 F2.8 GM」にたどり着いたんですね。

ゆりこ:キットレンズだとF値が大きくてボケないし、単焦点へのあこがれが出てしまい・・・。いくつか単焦点レンズを買った後、もう一本望遠レンズがほしいなと思っていたところ、ソニーストアで実際に持たせてもらったら、意外と軽く、スタッフの方が撮影された写真も素敵だったので、欲しくなってしまいました。

Inter BEEとの出会いと発見

――昨年、初めてInter BEEに行かれたそうですが、どんなイメージをお持ちでしたか。

ゆりこ:知り合いに誘われて行くことにしたんですが、個人のクリエイターがSNSなどで、Inter BEEに出展する機材メーカーを紹介していたので、三脚や照明の会社など機材の会社が多く出展しているのかな、という程度のイメージでした。

――元々、プロ向けの放送機材用の展示会から出発しているInter BEEですが、敷居の高さを感じることはありませんでしたか。

ゆりこ:そうですね。CP+(カメラと写真のワールドプレミアショー)のように個人の方が気軽モデルさんを撮影できるような雰囲気を想像していました。実際に行ってみると、展示されているカメラもプロ用シネマカメラなどが多くて、本当にプロ向けの機材が非常に多いことに驚きました。

三脚の実機に触れるゆりこさん

――実際に会場でさまざまな機材をご覧になって、どのような印象を持ちましたか。

ゆりこ:家電量販店には置いていない海外メーカーの機材も多く、実際に触れられるのが嬉しかったです。しかも、海外メーカーのブースにいるスタッフの皆さんは日本語が上手で、丁寧に使い方を教えてくれるんです。

――その様子はご自身のYouTubeチャンネルにもアップされていましたね。

ゆりこ:はい。実際に製品を手に取って説明も受けられるので、すごく勉強になります。簡単に固定できる三脚や、スマホだけで映画が撮影できるリグなど色々見ましたが、最終的には私はフィルターを買ってしまいました。

――実際に現地に行かれて、ご自身の作品制作やチャンネル運営で刺激になったり、参考になったことはありましたか。

ゆりこ:映像制作を本気でやられている方は、やっぱりシネマカメラを使われている方が多いんだなと実感しました。私は予算的にまだそういうカメラを購入できていないんですけど、いわゆるLog撮影(カメラが捉えた映像のダイナミックレンジを最大限に活かすための撮影手法)や、カラーグレーディングを普段の撮影でも意識するようになりました。

でも、一番衝撃的だったのは、自動で追尾して撮影するカメラです。背景はLED液晶パネルに映されていて、それがまるで外を運転しているかのような映像になっていました。個人のクリエイターでは普段見る機会がないものなので、感動しました。

その他、CanonのブースでVRゴーグルをつけて気球に乗って飛ぶ気分を味わえるものがあって、実際に生活の中にVRがどう組み込まれていくのかを想像したりしました。最先端の技術に数多く触れられるのは楽しいですね。こういう技術が映像制作にどんどん活かされていくのかと勉強になります。

Inter BEEの回り方

――まだInter BEEに訪れたことのないクリエイターの方に向けて、ゆりこさん流の回り方や楽しむコツみたいなものがあれば教えてください。

ゆりこ:会場がすごく広いので、まずは一番行きたいところにマップに印をつけて、そこを中心に回った方がいいと思います。でも、それだけではもったいないですから、その後、端から端まで回れば、新しい発見もあるはずです。例えば、私はソニーのカメラを使っていますが、こういう機会だから他のメーカーのカメラも見て回ったりしていました。若手のクリエイターの方でしたら、機材関係のブースがいいと思います。国内のお店では見られないような会社の機材もたくさん見られます。テレビ関係者の会社やスタートアップも出展されていて、よりどりみどりなので、本当に楽しいです。一回行ったら、4、5時間は滞在することになると思うので、時間には余裕を持って来られた方がいいと思います。

――今年はどんなものが見たいですか。

ゆりこ:そうですね。やっぱりAI関連は、今後の映像制作にも関わってきそうなので、興味はあります。

――AI関連はカンファレンスも充実しています。これらは一般の方も登録すれば無料で聴講できます。

ゆりこ:それは嬉しいですね。あとは個人で活動していますから、縦型ショート動画最前線も気になっています。それと、普段見る機会のないVFXクリエイターが登壇するセッションがあれば、ぜひ参加したいです。あとは、私は編集をまだまだ勉強中なので、プロの編集技術を学べる機会があるといいなと思っています。

※Inter BEE 2025イベント&カンファレンスの一覧はこちら

Inter BEEは出会いの場でもある

――Inter BEEに参加してみて、新たな出会いはありましたか。

ゆりこ:実際にクリエイターの方と何人かお話させていただく機会にも恵まれました。元テレビ業界の方もいれば、普段は工場勤務で、休日の時間を使ってSNSで発信されている方など、色々な人がいることを実感しました。お仕事を依頼したいと言ってくださる企業の方ともお会いできて、私のような駆け出しのクリエイターには直接営業できる良い機会にもなりました。コネクションを作る場としても、Inter BEEはおすすめです。

――プロだけでなく、兼業クリエイターの方もたくさん集まってきているのですね。

ゆりこ:そうですね。20代くらいの若い方もたくさん来ていました。フードトラックも出ているし文化祭みたいな雰囲気でした。

――食事の催しでは、ロケ弁グランプリという催しもあります。誰でも映画やテレビのロケ弁を試食できるんです。

ゆりこ:それは面白いですね!次回は是非食べてみたいです。

――また、今年からInter BEEではStreamer Loungeを用意する予定です。会場の様子を配信されるYouTuberやクリエイターのためのスペースになるとのことで、交流の場にもなるそうですが、ご興味ありますか。

ゆりこ:是非参加したいです!私としては、話しかけやすい雰囲気の場所だといいなと思います。あとは結構歩きっぱなしになる場所なので、休憩できるスペースもあると嬉しいですね。

――より多くのYouTuberなどのクリエイターが参加しやすくなれば、出会いの輪ももっと広がりますね。

ゆりこ:そうですね。Inter BEEに対して敷居が高いと感じていらっしゃる方がいるかもしれませんが、若いクリエイターもたくさん参加されています。メーカーさんもみんなフレンドリーで、わからないことも気軽に質問できます。欲しい機材の存在が活動のモチベーションになることもありますし、仲間作りもできると一層楽しく活動できるようになると思うんです。活動を始めて間もない方には、特におすすめです。まずは行ってみれば、何か面白い発見があると思います。気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。

来場事前登録(無料)はこちら

【開催概要】

名称:Inter BEE 2025(https://www.inter-bee.com/ja/

会期:
11月19日(水)10:00~17:30
11月20日(木)10:00~17:30
11月21日(金)10:00~17:00

会場:幕張メッセ
〒261-8550 千葉県千葉市美浜区中瀬2丁目1

入場:無料(全来場者登録入場制)

主催:一般社団法人 電子情報技術産業協会

《杉本穂高》

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