【インタビュー】日比美思、主演舞台の役づくりで「ストリップを観に行きました」元Dream5大原優乃&高野洸への思いも | RBB TODAY

【インタビュー】日比美思、主演舞台の役づくりで「ストリップを観に行きました」元Dream5大原優乃&高野洸への思いも

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日比美思【写真:浜瀬将樹】
日比美思【写真:浜瀬将樹】 全 8 枚
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 日比美思が主演を務める、たやのりょう一座第14回公演『ストリッパー物語』(つかこうへい作)が、11月1日(土)から11月9日(日)まで、紀伊國屋ホールで開催される。

 ストリッパーの明美(日比)と彼女のヒモであるシゲ(田谷野亮)が織りなす真実の愛の物語。なお、本公演は二部作となっており、つかこうへい作品で別キャストが出演する『熱海殺人事件』と同時上演となる。

 今回は、日比に本作のことはもちろん、俳優としてのターニングポイント、『Break Out / ようかい体操第一』や『ダン・ダン ドゥビ・ズバー!』で知られるDream5で共に活動していた大原優乃、高野洸への思いなどを聞いた。

ーー本作のオファーを受けての感想と作品への印象をお聞かせください。

昨年『蒲田行進曲』に出演し、そこで初めてつか作品に携わったのですが、当時は全速力で走りきるしかありませんでした。あとあと、“こうしてみたかったな”、“こんなこともできたな”と思うことがあったし、いつかまたリベンジしたいと思っていたので、お話をいただいてすごく嬉しかったです。

『ストリッパー物語』は、私が演じる明美とシゲさんの愛のお話を中心に、運命に翻弄される人間模様を描いている作品です。つか作品ということもあって、すごくエネルギッシュで力強さを感じました。

ーー現時点では稽古前ですが、明美という人物をどう受け止めて演じていこうと思っていますか?

何人もの男の人を相手にしたり、自分が身ごもった子を亡くしたりという経験がありながらも、純情で、茶目っ気があって、可愛らしさもある。本当に魅力的な女性だと思います。生きざまはかっこいいのですが……そもそも、その深みを私が背負えるのかという不安はありますね。

ーーなぜ、彼女はほの暗い経験がありながらも強く生きられるのだと思いますか?

私もちゃんとした答えが出せていないし、これから稽古をしながら考えていくんですけど、どこまでも愛を求め続けてきたからだと思います。そんなもの“もともとないものだ”と思った方が楽だし、私だったら絶対に諦めちゃうのに、彼女は探し求めていてすごいなと思います。

ーーストリッパー役ということで、表現の面でも難しさがあると思います。どんな準備をされているのでしょうか?

昨日、初めて一人でストリップを観に行きました。自分が想像していたよりもステージに立つ女性が本当に美しくて綺麗で……。芸術を見てるみたいな感覚になりましたね。今と昔のストリップでは違いがあるかもしれませんが、劇場の匂い、お客様の雰囲気、照明が光ってスモークがたかれているステージと、生で観られたのは大きかったです。

ーー実際にステージを観てどんなことを思われましたか?

踊り子さんの目線がすごくセクシーでしたし、女性の肌って本当に何物にも負けないんだなって思いました。踊り子さんは4曲ほど踊っていらっしゃったのですが、ゆっくり動いて表現されるんです。お衣装を着ていても、こんなにも魅せられるのかと思いましたし、改めて“自分がこの深みある踊り子さんを演じるのか”と衝撃を受けました。“いかにお客様を魅せられるか”という部分は、これから稽古をしながら作っていきたいです。

ーー今回公演が二部作ですが、出演者としてはどんな心境なのでしょうか?

正直に言うと、ちょっと怖いですね。『蒲田行進曲』でご一緒した小澤雄太(劇団EXILE)さんが『熱海殺人事件』の主演をやられるのですが、太刀打ちできるかどうか不安なところもあります。ただ、私はできることを全力でやるしかないと思っていますし、少しでも『ストリッパー物語』に興味を持ってもらえるように頑張りたいです。

ーー昨年デビュー15周年を迎えた日比さん。現在、俳優として活動されていますが、この15年間は日比さんにとってどんな時間でしたか?

本当にたくさんのことを経験させていただきましたし、全部が階段になって積み重なっている感覚です。もちろんこれからも積み重ねていかなきゃいけないですし、15年前よりも少しでも成長して、前に進めたらいいな、という気持ちですね。

ーーそんななかで「成長できたな」という経験はございましたか?

『蒲田行進曲』のときですね。あれほど膨大な台詞のある作品に出会ったことがなかったので、自分のキャパが広がった感覚がありました。

ーー俳優人生のなかで、共演者の方からもらった「ターニングポイントになった言葉」はございますか?

ドラマ『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)に出演させていただいたとき、担任役の菅田将暉さんから「あなたは声がいい」とおっしゃっていただきました。それまでは、自分の声をいいと思ったことがなく、むしろ高いし、音程が一定だから、あまり好きじゃなかったんです。そんななかでいただいた言葉だったので、自信を持ってもいいのかな、と少し思えましたね。

ーー11月16日(日)には、大原優乃さん、高野洸さんと共に『Dream5 15th Limited Event 2025』に出演されます。共にDream5で活動していたお二人の現在のご活躍はどうご覧になっていますか?

本当に家族のような関係なので、活躍を見るとやはり嬉しいし、懐かしい気持ちにもなります。今回、イベントが決まって、久しぶりにリハーサルをしたり、連絡を取ったりしましたが、“こんな感覚だったな”とほっこりしましたね。

ーーそんなお二人と再会していかがでしたか?

(高野は)昔はお兄ちゃんみたいな感覚だったのに、もう“大人の男の人!”という印象で、頼もしさは変わらないですね。優乃も私と同じ子供だと思っていたけど、すっかり大人の女性になっていて、“私だけ子供”みたいな感覚になりました。二人ともカッコいいし、綺麗だし、“私もちゃんとしなきゃな”と自分を戒めました(笑)。

ーー最後に『ストリッパー物語』を楽しみにしている方にメッセージをお願いします。

つか作品に携われることに幸せを感じています。力強さやエネルギッシュなところはありつつも、日の当たらない人たちに寄り添ってくれる優しい作品だとも思うので、たくさんの方に来ていただけたら嬉しいです。私もたくさんの魅力を出せるように頑張ります。

【公演概要】
紀伊國屋書店提携公演
たやのりょう一座第14回公演
一座二部作
「熱海殺人事件」「ストリッパー物語」

2025年11月1日(土)~11月9日(日)
劇場:紀伊國屋ホール
作:つかこうへい 演出:こぐれ修(劇団☆新感線)
振付:髙橋有生 ギター演奏:ちゃんてじょん
出演:
「熱海殺人事件」小澤雄太(劇団EXILE)、松川尚瑠輝、小池里奈、田谷野亮
「ストリッパー物語」日比美思、田谷野亮、滝澤エリカ、大川泰雅、八条院蔵人、永井彩加、門松順 / なだぎ武

企画製作:合同会社一座 
提携:紀伊國屋書店


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《浜瀬将樹》

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