NewJeans(ニュージーンズ)の生みの親として知られるミン・ヒジン氏が、新たな芸能事務所を設立したと報じられた。
複数の韓国メディアによると、ミン氏は2025年10月16日付で芸能企画会社「ooak Co., Ltd」を設立し、法人登記を完了したという。同社の事業目的には「芸能人のマネジメント代行」「音楽・レコード制作および流通」「コンサート・イベントの企画・制作」「ブランドマネジメント代行」などが含まれる。所在地はソウル・江南区新沙洞(シンサドン)近郊で、現在オフィスビルを建設中と伝えられている。
ミン氏がADORを離れて以降、新たな活動が明らかになったのは今回が初めて。そのため、HYBEおよびADORと進行中の訴訟の行方、そしてNewJeansの今後の活動との関連に注目が集まっている。
ミン氏は2024年4月以降、代表と務めていたADORの親会社HYBEと対立関係にある。HYBEは同氏に対してADORの経営権奪取や背任の疑いで監査を実施し、一方のミン氏はNewJeansのコンセプトをめぐる「盗作問題」が騒動の発端だと主張してきた。

HYBEがミン氏を相手に株主間契約解除確認訴訟を提起すると、ミン氏も2024年11月にADOR株式に関するプットオプション(株式買収請求権)を行使し、株式売買代金請求訴訟を起こした。両訴訟は2025年6月にも弁論が実施され、HYBE側は「ミン氏がNewJeansメンバーの両親に影響を及ぼし、引き抜きを試みた」と主張している。
また9月11日には、ADORがNewJeansのメンバー5人を相手に提起した「専属契約有効確認訴訟」の2回目の調停期日がソウル中央地裁で行われた。メンバーは出席せず、双方の弁護人のみが出席して約18分間の調停が実施されたが、合意には至らなかった。判決は10月30日に言い渡される予定となっている。
訴訟の判決を目前に控えたタイミングでの新会社設立報道でもあり、NewJeansの行方にも注目が集まっている。


