韓国バレーボール界のレジェンド率いるチームが、日本の高校生との“日韓戦”で痛恨の敗戦を喫した。
韓国で10月26日に放送されたMBCのバラエティ番組『新人監督キム・ヨンギョン』では、元女子バレー韓国代表のキム・ヨンギョンが監督を務める「必勝ワンダードッグス」が、日本の高校女子バレー“最強チーム”とされる就実高校との“日韓戦”に挑む様子が描かれた。
第1~2セットで就実相手に2セットを先取し、ストレート勝ちまであと一歩に迫った必勝ワンダードッグス。ところが、第3セットから急激に選手たちのパフォーマンスに衰えが見え、就実の反撃を受けるようになる。特に、相手のサーブエースが4本連続でアタックを成功し5得点を奪うと、完全に雰囲気は就実へと移ってしまった。
この場面を、ピョ・スンジュは「あの時からだったと思う。レシーブを連続で失敗してから立て直せなかった」と振り返る。監督のキム・ヨンギョンは「サーブは強くない、強くない!動きが多いからそうなるんだ」と声を張り上げて選手を鼓舞したが、その後もブロックが上手く機能しない苦しい時間が続いた。

ここでタイムアウトを要求したキム・ヨンギョンは、冷静に選手たちへ指示を飛ばす。「サーブが強かったか?強くないだろう。レシーブをミスしたんだ。ブロックの位置はボールの位置。自分たちのポジションはどこだった?手の位置は?しっかり立ち位置を確認して」とし、「ボールを中央に置いて跳ぶのが“拳のサイン”だ。防ぐときは腕の間で止めよう。ブロックのポジションは正確に取って」と、普段の練習で繰り返し強調した基礎を改めて指導した。
その直後、チームは一時的に立て直したものの、痛恨のミスや決定打に欠ける場面が続き、惜しいプレーが相次いだ。そうするうちに、試合はついに最終セットへともつれ込む。「疲労の色が見える選手がいた。ベンチで私が何をしてあげられるか考えた」というキム・ヨンギョンは、「さあ、序盤から行こう!私たちが第4セットを何点差で負けた?2点差だ」と選手たちに喝を入れる。
ピョ・スンジュも「第5セットまで来た。後悔ではなく、必ず勝たなければならない」と叫んだが、ジャンプ力や反応速度が落ちた終盤戦、チームは思うようにリズムを取り戻せなかった。結局、最終セットも奪われた必勝ワンダードッグスは、日本の高校生との“日韓戦”で2セットを先取しながら大逆転負けを喫するという屈辱の結果を手にすることになった。
試合後、キム・ヨンギョンは「今日プレーした選手たちはみんな感想を言ってみて。悔しい気持ちはあるだろうけど、もっと頑張らなければならない」と選手に淡々と話しかけた。しかし、その胸中は穏やかではなかった。「恥ずかしいと言うべきか…あの状況が。高校生相手に2-0から2-3と逆転負けしたことがあまりにも恥ずかしい。監督として」と率直な心境を明かす。

敗因は攻撃成功率の低さにあった。攻撃陣の中心であるモンゴル出身のインクシのパフォーマンスをどう引き上げるかが、必勝ワンダードッグスの今後の課題に浮上した。試合後、キム・ヨンギョンはインクシに「妥協しないで。エクスキューズをしないで。ソリューションをして。こうしたらこうなったはずだとマインドを変えないと。ここにずっといるの?もっと上に行かなければならないでしょ。もっと大きなことを考えるべきだ」と語りかけていた。
『新人監督キム・ヨンギョン』は韓国バレー界のレジェンドであるキム・ヨンギョンが監督として自ら新チーム「必勝ワンダードッグス」を設立し、指導者としての第一歩を踏み出す様子を描いた番組で、韓国で毎週日曜21時10分より放送されている。
(記事提供=OSEN)


