来る11月3日に東京ドームで開催される「MUSIC EXPO LIVE 2025」。この日はJ-POPやK-POP、T-POPなど多様な国をルーツとしながら、グローバルな音楽性・影響力を有する12組の豪華アーティストが結集し、まさにアジアの音楽シーンにおける「EXPO(博覧会)」と言えるステージが繰り広げられる。
そんな「MUSIC EXPO LIVE 2025」は見どころが盛りだくさんだ。
まず、日本での活動の口火を切るCORTISの初上陸、東京ドーム初登場を飾る“今年の顔”HANAの参戦、同じく初の東京ドームとなるタイのトップアイドル4EVE、新曲を含むスペシャルなセットリストでステージを彩るTOMORROW X TOGETHER、そしてライブのトリを務めるNumber_iなど、それぞれのアーティストが熱狂的なライブを披露する。
コラボレーションステージも見逃せない。日本のアイドル文化を世界へ発信してきたKAWAII LAB.と、今年デビューした韓国発の“Gen Z美”ガールズグループKiiiKiii。さらには開催日がデビュー4周年の節目にあたるBE:FIRSTと、今年海外アーティスト史上デビュー後最速で日本スタジアム公演を実現したENHYPENという2組が、この日限りのスペシャルコラボに挑む。MC山里亮太(南海キャンディーズ)が展開するアーティスト同士を繋ぐコラボレーショントークなど、ここでしか見られないレアな交流も目白押しとなっている。

今回は「MUSIC EXPO LIVE 2025」をより楽しむために、各アーティストの音楽性やパフォーマンスを見るうえでの注目ポイントを伝えて行こう。
BE:FIRST
「MUSIC EXPO LIVE 2025」の開催日である11月3日は、BE:FIRSTにとってデビュー4周年を迎える記念すべき日だ。その節目に、前出したENHYPENとのコラボパフォーマンスを披露するだけでなく、単独でのステージも繰り広げる。日本のボーイズグループシーンの新たな扉を開いたBMSG所属アーティストとして、大舞台でスキルフルな個々のボーカル・ダンスを披露し、デビュー記念日に華を添える。

CORTIS
BTSとTOMORROW X TOGETHERが所属する芸能事務所BIGHIT MUSICから6年ぶりにデビューした新人グループ。音楽・振付・映像まで自ら手がけるヤングクリエイタークルーであるCORTISは、サイケデリック・ロックにインスパイアされたギターリフや、重厚なブームバップのリズムを融合させたサウンドで、懐かしさと新しさが共存する独自のサウンドを生み出していまる。今回の「MUSIC EXPO LIVE 2025」が待望の初来日となるため、日本での初パフォーマンスに立ち会う人たちは“新たな歴史の目撃者”になれる。

ENHYPEN
Mnetの超大型プロジェクト『I-LAND』から誕生した、日本人メンバー1人を含む7人組グローバルグループ。今年の夏には海外アーティスト史上デビュー後最速で日本スタジアム公演を実現。ヴァンパイアを軸とした独自のダークファンタジーコンセプトやK-POPのフィールドにおいても異彩を放ち、パフォーマンスも激しさのなかにグッと息を呑む深みを持ち合わせている。今回はデビュー5周年イヤーの中でのパフォーマンスとなり、BE:FIRSTとのコラボも含め、東京ドームの観客を魅了するステージを繰り広げる。

HANA
BMSG×ちゃんみながタッグを組んだガールズグループオーディション『No No Girls』から誕生した7人組ガールズグループ。今年デビューにも関わらず、デビュー曲『ROSE』や2ndシングル『Blue Jean』などが音楽チャートを席巻中。メンバーの個性にフォーカスを当てたジャンルレスな音楽性とスキルは折り紙付きで、さらなる成長曲線を描く最中で今回はキャリア初となる東京ドームの舞台に立つ。この一度しかない貴重な瞬間に、一体どんなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。

KAWAII LAB.(FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE、SWEET STEADY、CUTIE STREET)
イベントのトップバッターを務め、KiiiKiiiともコラボレーションするなど、「MUSIC EXPO LIVE 2025」で大活躍が期待されるのはKAWAII LAB.のFRUITS ZIPPER、CANDY TUNE、SWEET STEADY、CUTIE STREETの4組。現代的な視点から言葉とサウンドで「KAWAII」カルチャーを再定義し、いまや国内だけではなく世界の舞台へ羽ばたこうとしている。可愛らしさにファンキーな要素を忍ばせたサウンドのFRUITS ZIPPERや、ロックでキャッチーな楽曲が多いCANDY TUNE、ピアノ・シンセサイザーなど鍵盤のメロディが際立つ甘い楽曲が印象的なSWEET STEADY、四つ打ち楽曲やBPM高めのキラーチューンで畳み掛けるCUTIE STREETと、それぞれの音楽的な個性も際立っている。最新のJ-POPアイドルシーンの多様性と活力を示す、彼女たちのフレッシュで力強いパフォーマンスは、この一日のエネルギー源となるだろう。

KiiiKiii
STARSHIPエンターテインメントがIVE以来約4年ぶりに手がけたガールズグループ。デビュー前にリリースした『I DO ME』は、グループ名だけを発表した状態でMVが公開され大きな話題を呼ぶなど、2025年注目のグループだ。今回は自身のステージに加えてKAWAII LAB.との日韓コラボステージも披露。彼女たちが異なる文化圏の才能とどのように競演し、その中でいかに自らの存在感を際立たせるのか注目したい。

Number_i
『MUSIC EXPO LIVE 2025』の大トリを担うNumber_i。デビュー曲『GOAT』の革新的なサウンドやパフォーマンスで一気に世界へ飛び出すと、世界最大級の音楽フェスである“コーチェラ”こと「Coachella Valley Music and Arts Festival 2024」にも出演。コンスタントに楽曲をリリースし、メンバーそれぞれのプロデュース曲で個性もしっかりと打ち出しながら成長を続けている。東京ドームという巨大なハコをものともしない彼らのキャリアと圧倒的なパフォーマンスで、この日を熱く締めくくる。

TOMORROW X TOGETHER
世界を舞台に活躍しているボーイグループがTOMORROW X TOGETHERだ。HYBE MUSIC GROUPレーベルのBIGHIT MUSICからデビューし、優れたビジュアルと高いパフォーマンス力、独自のコンセプトを武器に、様々なジャンルの音楽を自分のものにしている。今回のイベントはそれらの代表曲や最新曲を含めたセットリスト。「ステージテラー(ステージとストーリーテラーの合成語)」と呼ばれるTOMORROW X TOGETHERのワールドワイドなパフォーマンスが味わえるひとときとなる。

4EVE
ガールズグループでも異色の存在となるのが、タイのT-POP業界で現在大活躍中の4EVEだ。彼女たちの音楽は世界のポップトレンドを鋭く捉えながらも、タイ固有のグルーヴやメロディのエッセンスを効果的に取り込んだ、極めてカラフルでハイブリッドなサウンドに仕上がっていることが代表曲『VIBRATE』などに表れている。東京ドームという日本の巨大な舞台で、4EVEが披露するT-POPの熱狂と多様性は、日本のオーディエンスにとって刺激的な発見となるはずだ。

アジアを中心としたグローバルな音楽市場の地殻変動を体感することができる「MUSIC EXPO LIVE 2025」。2025年を背負うアーティストたちの現在地に立ち会える貴重な瞬間を、ぜひ東京ドームで体験してみてはいかがだろうか。
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