北朝鮮の女子サッカーが、再び世界を驚かせている。
現在モロッコで開催中のU-17女子ワールドカップでは、北朝鮮が圧倒的な強さで勝ち進んでいる。
グループステージではメキシコに2-0、カメルーンに2-1、オランダに5-0と3戦全勝で首位通過。決勝トーナメント1回戦では開催国モロッコを6-1で一蹴し、大会4連勝でベスト8に駒を進めた。
モロッコとの一戦は序盤から北朝鮮が主導権を握る展開で、前半だけで3点を奪い勝負をほぼ決めた。特に前半42分、リ・キョンイムが右足で巻いて突き刺した直接フリーキックは芸術的な一撃だった。コーナーキックでは緻密なセットプレーで得点を重ね、モロッコのオウンゴールも誘発した。
北朝鮮は後半も攻勢を緩めず、さらに2得点を追加。モロッコは後半44分に1点を返し、完敗を免れるのが精一杯だった。
昨年のU-17女子ワールドカップでは決勝でスペインとのPK戦を制し、3大会ぶり3度目の優勝を果たした北朝鮮。大会2連覇を目指すチームを率いるパク・ソンジン監督は試合後、「我々の選手たちはまだ若いが、試合を重ねるごとに成長しているのを感じる。身体能力、戦術理解、そして精神力のすべてが噛み合っている。こうした国際大会への参加は、選手たちの発展にとても役立っている」と自信を見せた。

そんな北朝鮮と準々決勝で対峙するのが、“リトルなでしこ”こと日本だ。日本はグループステージでニュージーランドに3-0勝利、ザンビアに2-0勝利、パラグアイに1-1引き分けの2勝1分で首位通過。決勝トーナメント1回戦ではコロンビアに4-0の大勝を収め、北朝鮮の待つベスト8に進出した。
一方、ほかのアジア勢は中国がブラジルに0-3で完敗しベスト16敗退。韓国はグループステージでコートジボワールに1-1引き分け、スペインに0-5敗戦、コロンビアに0-1敗戦と1勝も挙げられず、グループ最下位で早々に大会を去った。
■【画像】「選手はヤクザなのか?」北朝鮮選手の“暴力プレー”


