5日のMBS『住人十色』では、長崎県佐世保市を舞台に、海も山も見渡せる立地に惚れ込んで建てた、眺望に”全振り”した家を紹介する。

駿河と海渡アナが港から長い坂を歩いてたどり着いた場所で異彩を放っていたのが、高さ5メートルもある巨大な擁壁(ようへき)と、その上にそびえ立つ3階建ての家。住人(アルジ)に出迎えられた2人が家に入ると、そこにはひと繋がりになった15帖のリビングダイニングが。 リビングダイニングから佐世保港の絶景が広がる中でも目を引くのが、壁一面の巨大な開口部。そこからは佐世保港の絶景が広がり、駿河は「うわ、すごい!これは絶景ですね!」、海渡アナも「本当に遮るものが何もない!」と驚くほど、見渡す限りの眺望が広がっている。
実は、住人(アルジ)は子どもが1人いる3人家族で、今年の春、夫妻の地元である佐世保に新居を構えた。子どもが小学校に入学するタイミングで家を建てることにしたという。

家を建てるにあたって、港町・佐世保ならではの眺望が条件だった夫は、山側の斜面で見つけたこの土地にひとめぼれ。一方、看護師の妻は通勤に便利な駅近を希望していたが、実際に歩いてみると、高低差はあるものの駅までは徒歩10分。港のすぐそばまで山が迫る佐世保の地形のおかげで、駅近と眺望を奇跡的に両立できたのだった。擁壁のおかげで駐車場が作れないという、車社会の佐世保では致命的な問題も起こったが、駐車場は別で借りることに。こうして、眺望に“全振り”した家が生まれたのだった。 リビングとウッドデッキをまたがる半円のモルタルテーブルリビングは吹き抜けにし、2階の窓を通じて1階からでも空を眺められる設計に。中でもユニークなのが、リビングとウッドデッキをまたがるように設置された半円のモルタルテーブルだ。家の中と外が繋がり、開放感も抜群。広々とした庭では、夕景や夜景、夏は花火を楽しんでいるという。

2階へ上がる階段は、眺望を遮らない螺旋階段。階段を上りながらでも景色が楽しめる工夫に、駿河も「徹底してますね!」と感心する。2階には水回りや寝室、3階にはやはり眺望のいい子ども部屋がある。 家の最上階にある「眺望部屋」そこから数段上がった家の最上階には、一番眺めがいいという「眺望部屋」が。ここは夫の特等席だそうで、子どもの初下校のときはずっとここから見守っていたというエピソードが明かされる。

眺望全振りの家に住み、夫は「何をするにしろ素晴らしい眺望がずっと見られるので、とても満足してます」と喜ぶ。また妻は「船の汽笛がよく聞こえてくるんですよね。今まで気づかなかったんですけど、やっと海の近くに住んでるんだなっていうのを実感できた気がします」と、改めて佐世保の魅力に気付いたと話した。
子どもの成長も街の景色も見守りながら、この家と共に家族も成長していく。そんな“眺望”が描かれた作品のような家が生まれたのだった。




