俳優キム・ソンチャンさんがこの世を去って26年が経った。
キム・ソンチャンさんは1999年11月7日、急性マラリアによりこの世を去った。45歳だった。
当時、キム・ソンチャンさんはKBS2の冒険バラエティ番組『挑戦!地球探検隊』の撮影でラオスとタイの国境地域の奥地を訪問した際、現地で脳性マラリアに感染。帰国後に病状が悪化し治療を受けたが、帰らぬ人となった。
1954年10月8日生まれのキム・ソンチャンさんは、1973年にMBC公開採用タレント6期として芸能界デビュー。1980年の映画『風が吹いて良い日』1980年の映画『風が吹く良き日』で印象的な演技を披露し、同年の「百想芸術大賞」映画部門で新人演技賞を受賞した。すでに前年の1979年には舞台『ファン教授の職業』で同賞の演劇部門新人賞も受賞しており、早くから演劇界・映画界の両方で実力派と評価されていた。

キム・ソンチャンさんは生前、「主役より光る“名バイプレイヤー”」として知られた。時におぼろげながらもコミカルな姿、時にクールなカリスマを漂わせながら、作品にアクセントを加えた。代表作は1997年放送のKBS時代劇『龍の涙』で、作中では讓寧大君に仕える内官「チェ内官」を演じ、飄々としながらも忠義の深い人物像を味わい深く表現し、視聴者に強い印象を残した。
そんなキム・ソンチャンさんが『挑戦!地球探検隊』で脳性マラリアに感染し、帰国後にこの世を去ったというニュースは、当時の韓国芸能界に大きな衝撃をもたらした。単なる一人の俳優の死にとどまらず、当時の韓国テレビ制作現場が抱えていた安全面の問題に社会的な警鐘を鳴らした出来事となった。
お茶の間とスクリーンを行き来し、時にコミカルに、時に重厚な存在感を見せてきたキム・ソンチャンさん。45歳という若さで急逝した彼に対しては、26年が経った今も哀悼の声が寄せられている。
(記事提供=OSEN)
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