韓国ではtvNで放映中で、日本ではNetflixで配信中のドラマ『テプン商事』で、カン・テプン(イ・ジュノ)とオ・ミソン(キム・ミンハ)が初めて出会った場所は、まさに地下鉄であった。
花を抱えながらウトウトと居眠りするテプンをちらりと見つめるミソン。そして、ミソンが読んでいた新聞に載った百貨店広告をじっと見つめるテプン。その視線が交差し、妙なときめきを生み出したこの場面は、視聴者の間でも“名シーン”として語り継がれ、熱い反響を呼んだ。
ふたりは再び新たな地下鉄名シーンを生み出した。公開されたスチールカットの中でテプンは、身動きも取れないほど混み合う車内で、とっさにミソンの前に立ちはだかり、彼女を守ろうとしている。押し寄せる人波の中で縮まっていく2人の距離、そして視線がぶつかり合う一瞬が、見ている者の鼓動を早くさせる。

こまれでテプンとミソンの間には、ゆっくりとロマンスの物語が積み重ねられてきた。
テプンを助けようと、恐れることなく海へ飛び込みそうになったミソンの姿に心を奪われたテプンは、「俺、オ主任のこと好きみたいだ」と告白した。また、ミソンが自信を失いかけるたびに、彼女を「きれいで立派だ」と真心で励まし続けた。
ミソンが、テプンに好意を寄せるニハカムグループ末娘ニチャ(ダビカ・フーネ)に嫉妬を見せると、テプンは「誰にでも“きれい”なんて言わない」とむくれ、愛嬌ある拗ね方で心を揺さぶる場面もあった。
タイ出張は、互いに支え合い距離を縮めた2人の関係をより深める契機となった。家族から離れ、初めて“解放”を感じたと本音をこぼすミソンに、テプンは温かな慰めを送った。
2人の間には繊細な空気が流れたが、テプンが一歩踏み込もうとしたその瞬間、「今はこうしていられる時じゃない」とミソンが身を引き、初キスは惜しくも叶わなかった。
しかし、公開された第10話では、再び互いに近づこうとする2人の姿が短く映し出され、タイ出張で止まったままだった感情が今回はどこまで進むのか、期待を高めている。
制作陣は「テプンとミソンは再び地下鉄に乗る。初めて出会った時は他人同士だった2人が、今ではテプン商事の社長と社員として通勤の時間を共にしている」とし、「混雑した車内でさらに近づいていく微妙な感情の変化が、ときめきと緊張を同時にもたらすだろう」と語った。
地下鉄内ではなく、タイ出張中のトラブルを乗り越えた夜についにキスした二人。だが、それで交際スタートとはならなかった。二人の今後はどうなるのか。『テプン商事』から目が離せない。
◇ジュノ プロフィール
1990年1月25日生まれ、本名イ・ジュノ。2008年9月にボーイズグループ「2PM」のメンバーとしてデビューした。2013年の映画『監視者たち』から俳優業に進出。ドラマ『記憶~愛する人へ~』『キム課長とソ理事~Bravo! Your life~』『ただ愛する仲』などに出演。除隊後のドラマ復帰作となった2021年『赤い袖先』で朝鮮王朝の王を熱演し、「2021 MBC演技大賞」でミニシリーズ部門男子最優秀演技賞とベストカップル賞の2冠に。2023年のドラマ『キング・ザ・ランド』のヒットで、俳優としての地位を不動のものとした。
■【写真】ドラマと違う!? 『テプン商事』打ち上げファッション


