11月15日放送のMBS『住人十色』では、「建坪11坪! 公園と共生する“V字屋根”と“勝手に片付く”家」が放送される。今回は、MCの駿河太郎とナビゲーターの海渡未来アナウンサーがスタジオを飛び出し、ある住宅街へ。昔ながらの街並みでひときわ目立つ、スタイリッシュな3階建ての家を訪問する。
住人(アルジ)は、育ち盛りの子どもが3人いるファミリー。驚くべきは、この家が建築家の夫の設計であること。そして、間口は3.1メートル、奥行きは12メートル、建坪11坪というコンパクトな“うなぎの寝床”であることだ。正面は光を採り込むため、大きさの違う窓を組み合わせた全面ガラス張りになっている。

生活のメインスペースは2階。スタイリッシュな16帖のLDKに案内された2人は、玄関の反対側も全面ガラス張りになっていることに驚く。窓の向こうは公園を借景に、緑豊かな景色が広がり、駿河は「これは気持ちいい! まるで絵みたいだ」と感嘆。裏が公園という立地も、家を建てる決め手になったという。

そんな家を公園から見ると、屋根がV字型になっている。実は、一般的な3階建ての家を建てると太陽の光が遮られ、公園の木が枯れて倒れてしまう恐れがあった。そのため、公園の木に光が当たるよう屋根をV字に削ったのだ。
さらに驚きの理由がもうひとつ。雨どいに公園の落ち葉が詰まると雨漏りの原因となるため、あえて雨どいは付けず、屋根をVの形にして落ち葉が雨水と一緒に流れ落ちる仕組みを作った。しかも水の量が一定量を超えると、水が滝のように流れて窓ガラスを勝手に掃除してくれるという。「家が家を掃除するなんて…!」と海渡アナも目を丸くする。

外観だけでなく、中は「勝手に片付いて勝手にきれいになる」工夫が満載。実際に室内はモデルルームばりに片付いていて、生活感はゼロ。「本当に育ち盛りのお子さんが3人いるんですか?」と駿河が疑うほどだ。
調理中、煩雑になるキッチン周りは、扉を閉めるだけで冷蔵庫や調理家電が丸ごと隠せる仕掛けに。キッチンの扉の隣は収納かと思いきや、なんと洗面室。引き出しの中にコンセントを設け、ドライヤーを挿したまましまえるようにしたことで、毎回の抜き差しの手間が省け、出しっぱなしもなくなった。

3階は3人の子どもたちそれぞれの個室スペース。物が一切なく、部屋というより廊下のようにも見えるが、壁が隠し扉になっており、中には勉強机に洋服、かばん、布団など子どもの物がぎっしり。床はあえて布団を敷くだけのスペースしかなく、「床に物があると布団が敷けず、寝るためには子どもが絶対に部屋を片付けないといけない」という仕組みになっている。
“勝手に片付く”家での暮らしに、妻は「子どもたちに『片付けろ』って言わなくて済むようになったし、私自身も掃除や片付けがしやすくなってストレスがなくなった。肩こりも減りました」と笑顔で変化を明かす。





