伝説の青春ドラマ『俺たちの旅』が、放送開始50年を迎える記念作品として、20年ぶりの続編であり初の映画化となる『五十年目の俺たちの旅』として、2026年1月9日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開される。これに先立ち、13日、同作の予告映像が公開された。



1975年10月から日本テレビ系列で放送された『俺たちの旅』は、中村雅俊演じるカースケ(津村浩介)、秋野太作演じるグズ六(熊沢伸六)、田中健演じるオメダ(中谷隆夫)による青春群像劇だ。
今回公開された予告編では、70代になった3人が人生の終盤に差し掛かり、これまでとこれからの生き方にまっすぐに向き合う姿が、過去のドラマシリーズの映像も交えて50年の歴史とともに描かれている。


全力で青春を駆け抜けてきた3人が70代になってもなお、あの頃と同じ坂道で座って並ぶ姿や、若かりし頃の3人のエネルギー溢れる映像に加え、主題歌としておなじみの名曲『俺たちの旅』、『ただお前がいい』が予告編を彩っている。
さらに、ナレーションを中村が担当し、「これは、俺たちが歩んできた五十年間の物語」と半世紀をかけて演じてきたカースケたちの人生を込めた予告編の締めくくりとなっている。
併せて公開された場面カットでも、カースケを中心に70代になった3人の円熟味あふれるカットや、グズ六やオメダ、オメダの妹の真弓と本気で向き合うカースケの変わらない姿が切り取られている。



物語は、津村浩介“カースケ”(中村雅俊)と、大学時代の同級生の神崎隆夫“オメダ”(田中健)、カースケの小学校の先輩である熊沢伸六“グズ六”(秋野太作)の3人が70代になり、付き合いはすでに50年を過ぎている設定だ。
カースケは現在、従業員10人ほどの小さな町工場を経営し、オメダは現在も鳥取県の米子市長を務め、グズ六は妻のおかげで介護施設の理事長の座に収まり、それぞれ平穏な日々を過ごしていた。
そんなある日、カースケの工場にオメダがやってくる。カースケは、米子市長を務めるオメダを誇らしい気持ちで従業員に紹介するが、オメダは思いつめた様子ですぐにその場を後にしてしまう。
また別の日、カースケの工場で製作中だったポットが大量に割られる事件が起きる。その中に懐かしい砂時計を発見したカースケ。その砂時計はかつての恋人・洋子と行った思い出の地、鳥取砂丘で買ったものだった。20年前に病死した洋子を懐かしむカースケだが、グズ六から「洋子が生きてる!」と驚きの情報を耳にし…。
企画・脚本はドラマシリーズからメインライターを務める鎌田敏夫。本作で初のメガホンを取るのは主演の中村雅俊。これまでメインディレクターを務めてきた故・斎藤光生監督の演出を一番身近で見てきた中村監督が『旅』のテイストを銀幕に移し替えている。





