BTSメンバーに対する日本ファンの度を越えた犯罪行為に非難が集中している。
【画像】日本人女性、BTS・JINに“強制キス”ソウル龍山(ヨンサン)警察署は11月19日、JUNG KOOKの自宅に何度も不法侵入しようと試みた50代の日本人女性A氏を、住居侵入未遂の容疑で立件前調査していると明らかにした。
警察によると、A氏は11月12日から14日の間、JUNG KOOKの自宅玄関のロック装置を複数回操作したという。
彼女がすでに帰国したかどうかは確認されていないが、事実として把握されれば、JUNG KOOKのプライベートを脅かす許されない犯罪行為だ。
相次ぐ“日本人ファン”の不祥事
その数日前である11月12日には、別の50代日本人女性B氏が性暴力処罰法上の「公衆密集場所でのわいせつ行為」で在宅起訴されている。

これは、2024年6月にソウルで行われたBTSのイベントで、JINの「ハグ会」が行われた際、B氏がJINに無理やりキスをしたことが原因だ。
B氏がJINにキスする様子はSNSで急速に拡散され、大きな批判の的に。これを受け、一部のファンが「国民申聞鼓(韓国の行政苦情受付サイト)」を通じて「B氏を性暴力処罰法違反の疑いで捜査してほしい」と告発した。
これを受理したソウル松坡(ソンパ)警察署が立件前調査に着手し、今回の在宅起訴へとつながった。
世界的な人気グループであるだけに、BTSメンバーに対する過激ファンの暴走は、これまでもたびたび問題となってきた。それは、6月にJUNG KOOKの自宅に侵入しようとした中国人女性が現行犯で逮捕されたことをはじめ、国籍を問わない。
しかし、立て続けに「日本人女性」の犯罪行為が報じられ、日本人ファンのイメージが悪化する可能性が高いのが現状だ。
振り返れば、2023年8月にメンバーのVがアンバサダーを務めるブランドのイベントに参加するために日本を訪れた際、ある過激ファンに髪を引っ張られるというアクシデントもあった。

こうした一部の過激なファンの行動に対し、絶対的多数の善良な日本人ファンは強い憤りと失望を示している。SNS上には「早く捕まえてほしい」「日本人全体のイメージを傷つけないでほしい」「応援するなら距離感を守るべきだ」「彼らの安全やプライバシーを脅かす行為はファンではない」といった声が相次いでいる。
韓国ネットユーザーの間でも、「真のファンならアーティストの人生を尊重するはず」「犯罪をしてまで近づこうとするのは執着であり愛情ではない」とする意見が多数を占めており、国籍に関係なく“健全なファンダム”の在り方が問われている状況だ。
そもそもBTSは、音楽性やメッセージで世界を魅了し、国境や文化を超えて共感を生み出してきた存在だ。メンバーの自由や尊厳、日常の平穏が脅かされるような事態が続けば、彼らを支えるはずのファンダム文化そのものが揺らぎかねない。
今求められているのは、アーティストとファンが適切な距離を保ち、双方が尊重し合う環境づくりだろう。一部の暴走者の行為が、数多くの誠実なファンの情熱や努力を踏みにじらないためにも、健全な応援のあり方を改めて考えるべきタイミングだ。
(文=スポーツソウル日本版編集部)


