「性加害」ではないが「胸とみぞおちに強い痛み」…男性監督の“不適切な接触”騒動、韓国女性ランナーの悲痛な訴え | RBB TODAY

「性加害」ではないが「胸とみぞおちに強い痛み」…男性監督の“不適切な接触”騒動、韓国女性ランナーの悲痛な訴え

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「性加害」ではないが「胸とみぞおちに強い痛み」…男性監督の“不適切な接触”騒動、韓国女性ランナーの悲痛な訴え
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「2025仁川国際マラソン大会」の国内女子部で優勝した三陟(サムチョク)市庁所属のイ・スミンが、ゴール直後に起きた所属チームのキム・ワンギ監督による身体接触をめぐる騒動に自ら口を開いた。

彼女は当時の状況を細かく整理し、問題は「性的意図」ではなく「予想外の強い圧迫による痛み」だと強調。そのうえで、監督から一度も謝罪を受けていない点を指摘した。

イ・スミンは42.195kmを走り切った直後で呼吸を整えることすら困難な状態だったなか、突然身体を強く引き寄せられたという。極度の疲労で身体を支えるのもやっとの状況のなか、上半身や腕に強い力が加わり、その衝撃で胸やみぞおちに鋭い痛みが走った。「抵抗しても逃れにくいほど押さえ込まれ、拘束感があった」とし、その一部始終がテレビ中継に映り込んでしまったことが騒動拡大の要因だと振り返った。

当時は自分を引き寄せた人物が誰なのかわからないほど混乱していたという。後にその人物がキム監督だったことをすぐに知ったが、イ・スミンの立場としてはショックと痛みを抑えるために気持ちを落ち着かせる時間が必要だった。

イ・スミン
(写真=KBSスポーツ)

その後、イ・スミンは監督のもとへ直接向かい、「ゴール直後に強く引っ張られて痛みがあった。その行為は適切ではなかった」と率直な思いを伝えるとともに、瞬間的に監督の手を振り払ってしまったことと関連して対して「監督が気分を害したのであれば、申し訳ないともお伝えした。選手の立場として礼儀を守りたかった」と謝罪も伝えた。

だが、返答は想定外のものだった。彼女は監督から「具体的な謝罪、認める言葉も一切なかった」とし、むしろ話題をそらすような対応が続いたと明かした。さらにその後も、監督から謝罪されることはまったくなかったという。

それよりショッキングだったのは、調査が始まる前の段階で監督側から「自分に落ち度はない」と示唆する趣旨の説明動画が公開されたことだった。

「調査がなされる前に、あのような趣旨の話を先に公開する姿を見て心が折れた。選手を守らなければならない立場にいるはずの人が、あのような方法で対応したこと自体が混乱した」とイ・スミンは胸中を吐露する。

現在、イ・スミンは精神的ストレスと身体的痛みにより、医療機関から約2週間の治療が必要との診断を受けて回復中だ。

今回の騒動が再契約や競技生活に及ぼす影響を懸念しており、「今回のことが万が一の不利益として戻って来るのではないかと、怖い気持ちもある。この件でチームの再契約に対する問題がきちんと行われるのか、また選手生活を続けられるのかが心配だ。何より、フェスティバルのような大会でこのような騒動が発生し、多くの方に心配をかけた点に対して申し訳ない気持ちが大きい」と心境を明かした。

また、声明を自ら書かざるを得なかった負担も語っている。「試合に集中して記録を出さなければならない選手として、このような釈明文を自ら載せること自体が非常に苦しかった」と綴り、同じことが繰り返されないよう、事実を明確に伝えるために決断したと説明した。

最後に、イ・スミンは「私はこのことを誇張したり、歪曲したりしたい気持ちはない。ただ、私が実際に経験した痛みと状況を正確に伝えたいだけだ。確認されていない非難や憶測が、これ以上広がらないことを願っている」と締めくくった。

イ・スミン
(写真=KBSスポーツ)

韓国・仁川で11月23日に開催された「2025仁川国際マラソン大会」の女子国内部では、イ・スミンが2時間35分41秒のタイムで1位でフィニッシュした。

この際、キム・ワンギ監督はタオルをかけようと、イ・スミンが完全に減速していない段階で彼女の上半身を抱き寄せるように接触。イ・スミンは顔をしかめ、拒むような動きとともに監督の手を振り払う仕草を見せたのだが、この様子が生中継にそのまま映し出されてしまい、一部メディアが「セクハラ騒動」と伝えるなど物議を醸していた。

(記事提供=OSEN)

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《スポーツソウル日本版》

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