香港の大規模火災で多数の死者が発生しているなか、同地で本日(11月28日)開催されるK-POP授賞式「MAMA AWARDS」は予定通りイベントを進行することを決めた。
主催側は「今年の授賞式は『Support Hong Kong』のメッセージを加え、追悼の時間を設け、被害者支援のための寄付活動に参加する予定だ」と明らかにした。
今回の火災は、香港返還(1997年)以降最悪の大規模惨事として記録される可能性が高く、1948年の倉庫火災以来、77年ぶりの最大の人的被害と評価されている。
火災は11月26日午後2時51分ごろ発生した。32階規模のアパート団地8棟のうち7棟に延焼し、一部の棟は24時間を超えてようやく鎮火段階に入った。香港政府は11月28日、少なくとも94人の死亡が確認されたと発表。約280人の行方がわかっていない。
イベントが次々と中止…香港全域が追悼モードに
惨事の余波は香港全域の主要イベント中止につながった。

国際救護開発機関オックスファムは11月28~30日に予定されていた「2025 Oxfam Trailwalker」の開催を延期した。オックスファムは「当局と救助隊が現場に集中できるよう決定した」とし、寄付金および必需品支援体制を即時稼働させた。
香港ディズニーランドで開催予定だった映画『ズートピア2』の試写会も中止となり、歌手ジェイス・チャンは「深刻な火災惨事に非常に心が痛む」としてコンサートのチケット販売開始を延期した。香港中心部を走る国際自転車イベント「Cyclothon」も延期の議論に入った。
12月7日に実施予定だった立法会(香港議会)選挙活動は全面中断された。ジョン・リー長官は「選挙延期の必要性を検討する」と述べた。中国の習近平主席も犠牲者と遺族に公式の弔意を伝え、「被害最小化に全力を尽くせ」と指示した。
惨事直後、11月28~29日に香港のカイタック・スタジアムで開催予定だった「2025 MAMA AWARDS」も中止の可能性が浮上した。

特に授賞式に参加予定だった香港のスター、ミシェル・ヨーとチョウ・ユンファの出席が不透明となり、雰囲気はさらに沈んだ。
しかし制作会社CJ ENMは11月27日、公式立場を発表し、授賞式の準備を続けると明らかにした。CJ ENM側は「MAMAは犠牲者と遺族に深い哀悼の意を表する。今年の授賞式は『Support Hong Kong』のメッセージを加え、追悼の時間を設け、被害者支援のための寄付活動に参加する予定」とした。
さらに「華やかな演出よりも慰めと希望を伝える公演にできるよう、全体的なステージ構成と進行を慎重に準備している」とし、「音楽が持つ癒しと連帯の力を信じている」と強調した。
結局のところ、開催の形態を「中止」ではなく「追悼」と「慰め」に転換するということだ。香港全域が追悼ムードにあるだけに、「2025 MAMA AWARDS」も単なるエンターテインメントショーではなく、追悼・寄付・慰め中心のステージへ方向を変えて開催される見通しだ。
こうした判断を踏まえ、レッドカーペットは取り消され、花火や炎の演出、それらのイメージのLED画面など、今回の惨事を連想させる可能性のある特殊効果は排除された。また、一部のグループは衣装も変更したとされる。
他にも、一部の報道によれば、「2025 MAMA AWARDS」事務局は出演者に対し、「香港到着時、空港でメディアやファンがいる場合、過度に興奮して見えたり、明るい表情を見せたりする必要はない」とし、「メディアや大衆に誤解を与えないため」として“笑顔禁止”を通知したという。
CJ ENMは「最後まで責任を持って全力で準備する」と述べ、惨事に沈む香港市民に音楽で慰めを届ける授賞式を約束した。
「2025 MAMA AWARDS」の授賞式初日は、本日(11月28日)19時30分から行われる予定だ。
(記事提供=OSEN)
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