韓国の大御所俳優イ・ムンスさんがこの世を去った。11月29日、韓国演劇俳優協会が発表した。76歳だった。
イ・ムンスさんは1949年3月3日に京畿道楊平郡(キョンギド・ヤンピョングン)で生まれ、若いころは家族の整形を支えるために公務員として働き始めた。
ただ、幼い頃に学芸会の舞台で抱いた感動、そして高校時代から続けていた演技への情熱を手放すことができず、俳優転向を決意。ソウル芸術専門大学に入学して本格的に演技の道へ進み、1989年に国立劇団へ入団すると、数多くの劇に出演し、重厚な存在感と人間味あふれる演技で作品を支えた。
イ・ムンスさんは映画やドラマにも活動の幅を広げ、2010年の映画『ハロー!? ゴースト』では親しみのある役柄を体現。ほかにも『偉大なる系譜』『千年鶴』『ガン&トークス』などに出演し、現実感のある“生活演技”を披露した。
ドラマでも、『シグナル』『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』『推理の女王2 ~恋の捜査線に進展アリ?!~』『ナビレラ -それでも蝶は舞う-』『ゴースト・ドクター』などの作品に出演。なお、『シグナル』は2018年に坂口健太郎のテレビドラマ初主演作『シグナル 長期未解決事件捜査班』として日本版リメイクもされている。

演劇のみでは生活が容易ではなかった時代にも、イ・ムンスさんは「演技以外にやりたいことはない」とし、舞台から離れることはなかったという。生前は家族への深い感謝と愛情を度々口にし、後輩からは誠実さと品位、静かな強さを兼ね備えた俳優として慕われた。2010年には文化体育観光部長官表彰を受章し、その功績が称えられた。
イ・ムンスさんの葬儀場は漢陽(ハニャン)大学病院葬儀場2号室に設けられており、出棺は12月1日午前8時20分、埋葬地はエデン追慕公園となる。
(記事提供=OSEN)
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