大みそかのNHK紅白歌合戦への初出場に対して、反対署名が12万人を超えているK-POPガールズグループaespa(エスパ)に関して、NHK側が立場を明らかにした。
12月2日、日本の参議院総務委員会で、日本維新の会の石井苗子議員がこの問題を取り上げ、「このグループの出場判断をNHKはどのように整理されたのか、お伺いする」とNHKの対応について質した。
それを受けてNHKの山名啓雄専務理事は「所属事務所に当該メンバーに原爆被害を軽視・揶揄するような意図がなかったことなどを確認している」と述べ、出場に問題はないとの認識を示した。
そして「紅白歌合戦の出場アーティストにつきましては、今年の活躍、世論の支持、番組の企画・演出にふさわしいかどうかの観点から、NHKの自主的な判断で決定している」と付け加えた。
反対署名は12万人超え

aespaは今年の紅白歌合戦に初出場することが発表されたが、以降、中国出身メンバーのニンニンが2022年にファン向けコミュニケーションプラットフォーム「Bubble」に投稿した“きのこ雲型ランプ”に関する投稿が再注目され、議論となった。
当時、ニンニンは第二次世界大戦当時の広島と長崎の原爆投下を連想させるスタンドランプの写真を投稿し、「かわいいライトを買ったよ~~、どう?」というコメントを添えた。
この投稿は当時も大きな論争となったが、今になって再注目され、aespaの紅白出場を不適切とする根拠とされている。
実際に、オンライン署名プラットフォーム「Change.org」に投稿された「aespaの紅白出場停止を求めます」というタイトルの署名には、12月3日10時現在、12万人の賛同が集まっている状況だ。
その結果、韓国でも「aespa・ニンニン、中・日葛藤のなか過去写真騒動が再燃…ボイコット運動にまで発展し“深刻な状況”」などと報じられ、aespaが問題なく紅白歌合戦に出場できるのか注目を集めていた。

しかし今回、NHKの山名啓雄専務理事が「問題ない」という見解を示したことで、反対署名に関わらず、予定通りaespaが紅白歌合戦に初出場する可能性が高まっている。
なお、aespaは11月28・29日に香港・カイタックスタジアムで開催されたK-POP授賞式「2025 MAMA AWARDS」で「BEST CHOREOGRAPHY」「BEST DANCE PERFORMANCE FEMALE GROUP」「BEST FEMALE GROUP」「FANS’ CHOICE FEMALE TOP 10」の4冠を獲得した。
(文=スポーツソウル日本版編集部)
◇ニンニン(NINGNING)プロフィール
2002年10月23日生まれ。中国ハルビン市出身。本名ニン・イーヂュオ。英名ビビアン。高い歌唱力で、メインボーカルを担当。グループ唯一の中国人メンバーで、2015年には中国のサバイバルオーディションに出演していた。その後、2016年にSMルーキーズの一員として活動を開始。当時公開されたルーキーズメンバーでは、唯一デビューに成功したメンバーでもある。163cm、43kgというモデルも逃げ出すスタイルの持ち主で、趣味は料理という家庭的な一面も。子供の頃の夢は画家。
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