【アジア美食レポート】バンコク在住の夫婦が130店舗すべて巡る!新名所「Central Park」はグルメ天国だった | RBB TODAY

【アジア美食レポート】バンコク在住の夫婦が130店舗すべて巡る!新名所「Central Park」はグルメ天国だった

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空中都市公園『Dusit Arun』© TRAVITO CHANNEL
空中都市公園『Dusit Arun』© TRAVITO CHANNEL 全 32 枚
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 現地の人が日常的に通う“本当に美味しい”アジア美食を紹介する連載「アジア美食レポート」。前回の記事では、YouTubeチャンネル「Nishio Travel」を運営するバンコク在住の西尾康晴さんに「ジャルンクルン通り」の絶品B級グルメを紹介してもらった。今回は、バンコク在住のYouTuber「TRAVITO CHANNEL」の伊藤夫妻に、今バンコクで最もホットな新名所「Central Park」を紹介してもらう。

 バンコクには注目すべきショッピングモールがたくさんある。たとえば、高級ブランドからエンターテインメント施設まで揃う複合型ショッピングモール『サイアム・パラゴン』やバンコク最大級の『アイコンサイアム』、バンコク中心部にある『セントラルワールド』など個性豊かな大型商業施設がひしめき合っている。そしてまた一つ、旧デュシタニ・バンコク跡地の再開発『Dusit Central Park』内に、2025年9月4日、ショッピングモール『Central Park』がオープンした。その中核となるショッピングモールが「Central Park」だ。BTSサラデーン駅とMRTシーロム駅から屋根付き通路で直結し、8フロア・飲食店130店舗が集結する新ランドマークである。

Central Parkの外観© TRAVITO CHANNEL

 伊藤夫妻も、YouTube動画『【Central Park】バンコク新名所 グルメ130店舗ぜんぶ見せます!(2025最新)』で館内の飲食店130店舗を徹底的に紹介。「めっちゃよかったよ。まずメシはすごいレベルが高いね。地下にミシュラン店が多すぎる」と、その充実ぶりに驚いていた。「家の近所に欲しいもん」と2人が口をそろえる“日常使いできるモール”であり、観光客にとっては「ここに行けばタイ各地の名店をまとめて味わえる」スポットになりつつある。

空中都市公園『Dusit Arun』© TRAVITO CHANNEL
空中都市公園『Dusit Arun』© TRAVITO CHANNEL

 さらに同モールの代名詞ともいえるのが、4~6階に広がるタイ最大級の空中都市公園『Dusit Arun』だ。都心にありながら、緑豊かな遊歩道や小川、噴水などがある落ち着いた空間でバンコクの絶景が楽しめる。この記事では、TRAVITO CHANNEL・伊藤夫妻のインタビューをもとに「Central Park」の魅力を探っていく。

バンコクの新名所「Central Park」とは

 Central Parkは、老舗ホテル「デュシット・タニ・バンコク」の再開発プロジェクト「Dusit Central Park」の一角に誕生した、地上8フロアのライフスタイルモールだ。BTSサラデーン駅、MRTシーロム駅の双方と直結し、バンコク随一の緑地・ルンピニ公園の目の前という贅沢なロケーションに建つ。

© TRAVITO CHANNEL

 館内は、フロアごとに役割がはっきり分かれているのが特徴だ。伊藤夫妻も「階ごとに雰囲気も入っている店もガラッと違う」と語る。地下1階(LGフロア)と1階(Gフロア)、5階がグルメのフロアになっており、2~4階がショッピング中心のフロアになっている。

『Theerachaikaiyang Bangtan』© TRAVITO CHANNEL

 地下(LGフロア)に広がるのは「Parkside Market」と呼ばれる巨大フードコート。ここには、タイ各地のミシュランガイド掲載店と屋台グルメが一堂に会しており、70以上の店舗で1,000種類を超える料理が提供されている。チェンマイのカオソーイ、プーケットのカオカームー(豚足煮込みごはん)、アユタヤのイエンタフォーなど、これまでは地方に行かなければ食べられなかったローカル名物を、一度に味わうことができる。

『Kin Kraphrao Kratha Ron』© TRAVITO CHANNEL
『Siam Amphawa』© TRAVITO CHANNEL
地下一階のフードコート© TRAVITO CHANNEL

 1階(Gフロア)にはスターバックスをはじめ、韓国風釜飯、エッグタルト専門店「YOLK」、ボトル入りタイティー、人気スーパー「Tops Food Hall」の旗艦店など、思わずつまみ食いしたくなる店がぎっしりと並ぶ。

『SUPER MATCHA』© TRAVITO CHANNEL
『CHONGDEE TEAHOUSE』© TRAVITO CHANNEL

 5階は「Parkside Eatery」と呼ばれるレストランフロア。日本や韓国などアジア各国の人気チェーンや、行列必至の肉料理店、タイ料理の有名店が軒を連ねる。京都発のしゃぶしゃぶ店、イサーン料理店、チェンマイ料理レストランなど、選択肢がとにかく多い。5階から階段・スロープを上がると、そのまま屋上のスカイパーク(空中庭園)へとつながっている。

『KIWAMIYA』© TRAVITO CHANNEL

 「食べるのが目的なら、半日あれば十分楽しめると思います。地下なら2,000~3,000円程度、日本食レストランやミシュランレストランでも5,000~1万円くらいの予算で、お腹も心もかなり満たされますね」とサトキさんは話す。

ミシュラン一つ星のローストミート専門店『KAM’S ROAST』

ローストミート専門店『KAM’S ROAST』© TRAVITO CHANNEL

 伊藤夫妻が「値段の割にクオリティが高い」と感心していたのが、香港発のローストミート専門店「KAM’S ROAST」だ。同店は、香港・湾仔の人気店「Kam’s Roast Goose(甘牌燒鵝)」から派生したブランド。香港本店は2014年のオープン直後にミシュラン一つ星を獲得し、その後も長年にわたり星を維持している“ローストグースの名門”として知られている。

ローストミート専門店『KAM’S ROAST』© TRAVITO CHANNEL

 その味を世界に広めるべく展開されたのが「KAM’S ROAST」で、バンコクにはセントラルワールド、アイコンサイアム、メガバンナー、そしてDusit Central ParkのGフロアと、複数の店舗を構えている。

ローストミート専門店『KAM’S ROAST』© TRAVITO CHANNEL

 Central Parkの店舗は、ガラス越しにローストダックやチャーシューが吊るされた香港スタイルの店構え。動画内で2人が入店すると、メニューには「ミシュラン一つ星」としっかり書かれており、マリコさんが「ビブグルマンじゃないですよ、みなさん。一つ星…」と驚く場面も。しかし、メニューは決して高価すぎるわけではない。香港のミシュラン店というと高級なイメージがあるが、同店の魅力は「ミシュランの味を比較的手頃な価格で楽しめる」ことにあるという。

ローストミート専門店『KAM’S ROAST』© TRAVITO CHANNEL
ローストミート専門店『KAM’S ROAST』© TRAVITO CHANNEL

 注文したのは、テリテリに焼き上がったローストダックと、細麺のヌードルがセットになった一皿。ダックは香ばしい皮とジューシーな身のコントラストがはっきりしており、「柔らかい」「美味しい」とコメントしながら、脂の旨味と八角や醤油ベースのタレのバランスを楽しんでいた。別皿で提供されるピリ辛ダレをつけると、味にキレが加わり、箸が止まらない。「私はこっち派」とマリコさんがスモーク風味のダックを食べ進めるなど、“2種類の味”を食べ比べできるのも楽しいポイントだ。

ローストミート専門店『KAM’S ROAST』© TRAVITO CHANNEL
ローストミート専門店『KAM’S ROAST』© TRAVITO CHANNEL

日本と“ほぼ同じクオリティ”が味わえる寿司屋『KATSU MIDORI』

 数ある飲食店の中でも、伊藤夫妻が「マジでおすすめ」と太鼓判を押したのが、5階にある回転寿司「回し寿司 活 セントラルパーク店」(以下、活美登利)だ。

『KATSU MIDORI』© TRAVITO CHANNEL
『KATSU MIDORI』© TRAVITO CHANNEL

 活美登利は、東京・目黒や渋谷などに店舗を構える回転寿司チェーン「回し寿司 活/寿司活(SUSHI KATSUMIDORI)」の海外店。日本では200種類以上の寿司ネタを揃え、1皿130円~といった手頃な価格ながら、ネタの大きさと鮮度に定評がある“コスパ寿司”として知られている。バンコクでは2024年末にセントラルワールド店がオープンし、Central Park店はそれに続くタイ2号店。Dusit Central Parkの5階に位置し、171席を擁する大型店として9月10日にグランドオープンした。

『KATSU MIDORI』© TRAVITO CHANNEL

 動画内で印象的だったのが、時間限定で提供されるネタだ。店内を見回しながらスタッフが、大皿に盛ったマグロ刺身を掲げて「欲しい人?」と声をかけ、希望者のテーブルに次々と配っていく。この日はたっぷり入ったマグロ刺身がなんと80バーツ(約360円)ほど。「こんなに入ってこの値段!?」と2人も驚きを隠せない様子だった。さらに、さばきたてのシマアジをその場でおろし、「欲しい方は挙手で」と振る舞う一幕もあった。

『KATSU MIDORI』© TRAVITO CHANNEL

 「クオリティは全然日本の美登利寿司とあんまり変わらない。ネタも大きい」「めっちゃうめぇわ。めっちゃ日本」と、2人は一貫ごとに感嘆の声を上げていた。

Central Parkの代名詞!タイ最大級の空中都市公園『Dusit Arun』

空中都市公園『Dusit Arun』© TRAVITO CHANNEL

 4~6階には、Central Parkの目玉とも言える空中庭園「Dusit Arun」が広がる。約11,200平方メートルという広大な敷地に、タイ固有種の植物を中心としたグリーンゾーンや遊歩道、水盤などがレイアウトされており、「タイ最大級の空中都市公園」として注目を集めている。

空中都市公園『Dusit Arun』© TRAVITO CHANNEL

 ルンピニ公園を眼下に見渡すビューポイントからは、森のような緑と高層ビル群のコントラストが印象的なパノラマが広がる。「高さは5~6階くらいなのに、見晴らしがすごく良くて、ニューヨークを彷彿とさせました」とサトキさんは振り返る。動画では、ルンピニ公園の緑とサンセットのグラデーションが美しく映し出されていた。

空中都市公園『Dusit Arun』© TRAVITO CHANNEL
空中都市公園『Dusit Arun』© TRAVITO CHANNEL

 改めて伊藤夫妻にCentral Parkの印象を聞くと「また来たい」と高評価。動画の最後でも、「ショッピングエリアもハイブランド一色じゃなくて、薬局とかスーパー、デリ、化粧品まで何でも揃う感じ」「家の近所に欲しい」と、“日常づかいしやすいモール”であることを強調していた。次回の記事では『バンコクカフェ』をテーマに、お二人にオススメの穴場カフェを伺う。




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