疑惑に包まれた2人のコメディアンが、まったく異なる選択をした。
マネージャーへのパワハラ疑惑や違法医療行為の疑いで批判を受けていたパク・ナレは、ついに活動中断を宣言。一方、“暴力団関与説”が浮上したチョ・セホは、予定されていたバラエティ番組の収録をそのまま続行し、対照的な動きを見せている。
パク・ナレは12月3日、元マネージャー2人から不動産の仮差し押さえを申し立てられ、騒動の中心となった。元マネージャー側は、パク・ナレの個人事務所で働いていた際、暴言、傷害、代理処方、進行費の未払い、常習的な私的雑用など、いわゆる“パワハラ被害”を受けたと主張している。
さらに、パク・ナレが“注射おばさん”と呼ばれる人物から向精神薬を代理処方されていたという違法医療行為の疑い、そして未登録のまま個人事務所を運営していたことによる大衆文化芸術産業発展法違反の疑惑も浮上し、波紋はさらに広がった。

これに対しパク・ナレ側は5日、「元マネージャーたちは退職金受領後に会社売上の10%を要求し、それを拒否すると事実と異なる主張を続けてきた」と反論。「虚偽の事実拡散には法的対応を進めている」と説明した。医療行為の疑いについても「医師免許を持つ人物から合法的に往診治療を受けたもの」とし、違法性を否定した。
しかし、騒動は収まらなかった。パク・ナレは8日、SNSに直筆文を投稿し、「すべては私の不徳の致すところ」としたうえで、「番組や共演者に迷惑をかけないため、すべての放送活動を中断する」と表明。代表番組であるMBC『私は一人で暮らす』の制作陣も「事態の重大性と本人の意向を踏まえ、出演中止を決定した」と発表した。
パク・ナレは「これまで信じ、応援してくださった皆様に深くお詫び申し上げます」とし、自粛の意志を示した。
チョ・セホの疑惑と対応
一方、チョ・セホは“暴力団関与説”が浮上するなかでも収録を続けている。暴露を行ったA氏は5日、「チョ・セホ氏は、違法賭博や資金洗浄疑惑のある暴力団員と長年の親交がある」とし、「高価な贈り物の授受やフランチャイズをめぐる癒着も疑われる」と主張した。
A氏はさらに、チョ・セホと暴力団員が肩を組んで抱き合う写真まで公開し、「知人だと言いながら暴力団員が運営する店を宣伝し、贈り物まで受け取った。国民的コメディアンとして許される行動なのか」と批判を強めた。

これに対しチョ・セホの所属事務所A2Zエンターテインメントは、「まったくの事実無根。イベントの場で知り合っただけで、対価性のある贈り物や不適切な関係はない」と反論。しかしA氏は「10年来の知人を“ただの関係”とは言えない。結婚前に暴力団員の自宅で撮った写真もある」とさらに暴露を予告した。
その後、A氏はSNSの投稿を削除したが、「圧力があった」と発言し、混乱はさらに拡大した。
それでもチョ・セホは予定どおりスケジュールを消化。KBS2のバラエティ番組『1泊2日』制作陣は8日、「5日と6日に収録を行ったのは事実」とし、「現在、関連事案を注視している」とコメントした。
同じ時期に疑惑が浮上した2人だが、パク・ナレは活動中断を選択し、チョ・セホは番組収録を続行するという“真っ向勝負”の姿勢を見せている。
世間では、2人の対応の違いにさまざまな反応が集まっている。
(記事提供=OSEN)


