全世界142カ国で放送され、25年以上にわたり愛され続けてきた韓国KBSの人気音楽番組『Music Bank』。
その年末スペシャルとして毎年開催されている『MUSIC BANK GLOBAL FESTIVAL IN JAPAN』が、2025年12月13日・14日の2日間で延べ14万人を動員し、ついに国立競技場で実現した。K-POPイベントとして、そして合同コンサートとして、同会場での開催は史上初の快挙となる。
初日の出演アーティストは全12組。この特別な2日間をナビゲートするMCは、IVEのウォニョンと、歌手で俳優のイ・ジュニョン。冬の澄んだ空気の中、開演前から色とりどりのペンライトやアーティストグッズを手にしたファンで、会場周辺は埋め尽くされた。
新世代の輝きが開幕を飾る Hearts2Hearts、IDID、KickFlip
トップバッターとして登場したのはHearts2Hearts。『FOCUS』の力強いビートに乗せ、フェスティバルの幕開けにふさわしい躍動感あふれるパフォーマンスで観客を魅了した。さらに中盤には再びステージへ登場。事務所の先輩である少女時代の『Make a wish(Genie)』をカバーし、セーラー服衣装でみずみずしい魅力を加えた。
続いてステージに現れたのは、今年9月にデビューした7人組ボーイズグループ・IDID。威勢のいいかけ声とともにステージへ飛び出し、11月リリースの新曲『PUSH BACK』からスタート。新鮮なエネルギーで会場を沸かせた。
KickFlipは『My First Love Song』で爽やかな魅力を振りまき、続く『Band-Aid』では堂々としたステージングで強い印象を残した。

レトロポップなファッションに身を包んだILLITが登場。『jellyous』では“ペンギンステップ”を全力で踏み、会場から大きな声援が飛んだ。『Not Cute Anymore』の後には『Almond Chocolate (JP ver.)』を披露し、冬の夜にふさわしいロマンティックなひとときを届けた。
MCを務めるイ・ジュニョンが、パフォーマーとしてステージに立ち『BOUNCE』を披露。切れ味鋭いダンスで、アーティストとしての実力を証明した。
RIIZEの「Golden Stage」と成長の物語 RIIZEは東方神起の名曲『HUG』をカバーし、原曲への敬意が伝わる温かなステージを披露。『Lucky』『Fly Up』と続くセットリストで、鮮やかな余韻を残した。

ソロからグループまで…多彩な個性が連続する中盤戦
ヨンジュン(TOMORROW X TOGETHER)は初ソロアルバムから『Coma』を披露。BOYNEXTDOORは『IF I SAY, I LOVE YOU』で大きな熱狂を生み出し、NMIXXは幅広いジャンルを歌いこなす“実力派”としての存在感を示した。

ITZYは『Not Shy』でスタジアムを一体感で包み込み、ENHYPENはダークで重厚な世界観を連続披露。ATEEZは構成力と卓越したパフォーマンスで観客を虜にした。

Snow Manがスペシャルゲストとして登場
日韓国交正常化60周年を記念したスペシャルゲストとしてSnow Manが登場。「思いきり盛り上がっていこう!」の掛け声で、会場の熱気が一気に高まった。
オープニングの『CHARISMAX』では、パラパラを軸に高速BPMを融合させたダンスチューンを披露。メンバーカラーの衣装に身を包んだ9人が息の合ったシンクロダンスで、場内のテンションを引き上げる。『君は僕のもの』では「Snow Man!」のコール&レスポンスがスタジアムに響いた。
炎の演出とともに届けた『W』は圧巻。アグレッシブなパフォーマンスで強い存在感を放ち、日本エンターテインメントの実力と日韓の友好を印象づけるステージとなった。
2025年も飛躍を続けるTOMORROW X TOGETHERが、初日のトリとしてバックステージに姿し、トラップとHIPHOPを融合させた『Beautiful Strangers』からスタート。

「皆さん寒いでしょ…」と観客を気遣いながら、日本語曲『Where do you go』へ。左右に分かれてフロートに乗り込みアリーナを周回し、サイドステージでは「みんなかわいいね」「最後まで盛り上がる準備はできてますか?」と語りかけた。
メインステージに戻り、『Can't Stop』、そしてラストナンバー『Upside Down Kiss』へ。ロマンティックなポップチューンで、グルーヴィーなサウンドが会場を揺らした。TOMORROW X TOGETHERの魅力が詰まった多彩な選曲で、初日はフィナーレを迎えた。
エンディングでは、出演者全員がステージに集まり、花火が夜空を彩る中、観客に手を振り感謝を伝えた。降り始めた雨の中でも熱気は冷めることなく、ファンたちはDAY-2への期待を胸に会場を後にした。


