韓国を代表する超人気女性キャスターとして長年第一線で活躍してきたキム・ジュハ。知性と冷静さを兼ね備えたニュースキャスターとして国民的な信頼を集めてきた彼女が、壮絶な結婚生活の裏側を自らの言葉で明かし、過去の財産分割判決をめぐる議論が改めて注目を集めている。
不倫と常習的な暴力、さらには命の危険にまで及んだ結婚生活。それでも離婚の結末として、キム・ジュハはなぜ元夫に10億ウォンを超える財産を支払わなければならなかったのか――。その問いが再び浮かび上がっている。
12月20日に放送されたMBNの番組『キム・ジュハのデイ&ナイト』には、キム・ジュハの親友であり精神科専門医のオ・ウニョンが出演。キム・ジュハは、これまで公に語ってこなかった結婚から離婚に至るまでの全過程を、静かな口調で語り始めた。
キム・ジュハによると、元夫は既婚者であることを隠したまま交際を開始し、結婚式のわずか1カ月前まで離婚の事実を伏せていたという。その事実を知ったのは、第1子が1歳にも満たない頃だった。
その後も不倫は繰り返され、自宅マンションの向かい側の棟16階に、交際相手の住居を用意していたことまで判明した。
不倫を問いただしたことをきっかけに、元夫の暴力が始まった。キム・ジュハは暴行により鼓膜が2度破れ、左耳の聴力を損傷。頭を強く打って外傷性脳出血で倒れたこともあったと明かした。ニュース番組の放送を1時間後に控え、病院に搬送されたこともあったが、当時は警察に通報しなかったという。

オ・ウニョン医師は当時の状況を具体的に覚えており、氷点下17度という厳寒の中、キム・ジュハがダウンコートを着て外出したことを理由に暴行が始まったと証言。救急室で医師と直接連絡を取り、容体を確認したことも語った。
暴力は次第にエスカレートし、命の危険にまで及んだ。離婚の過程では首を絞められ、死にかけたこともあったという。
その日、キム・ジュハは子どもたちを連れて家を出たといい、「もし自分が死んだら、誰かに殺されたと思ってほしい」と知人に伝えるほど、極度の恐怖に包まれていたと打ち明けた。
決定的だったのは、暴力が子どもに向けられた瞬間だ。幼い息子が一時的に見当たらなかったという理由で胸ぐらをつかまれて殴られ、別の日にはトイレに引きずり込まれて暴行を受けたこともあったという。これを聞いたオ・ウニョン医師は、明白な児童虐待に該当すると指摘した。
キム・ジュハは一度は反省文や誓約書、公証まで信じて結婚生活を続けたが、暴力は止まらなかった。最終的に2013年、離婚訴訟を提起。元夫は暴行の罪で懲役8カ月、執行猶予2年の判決を受けた。
しかし、離婚の結論は別の衝撃をもたらす。2016年の財産分割判決で、裁判所はキム・ジュハ名義の財産27億ウォンのうち、10億2100万ウォンを元夫に支払うよう命じた。婚姻破綻の責任は夫により重いと認定しながらも、財産形成への寄与度は夫の方が高いと判断したのである。
裁判所は、キム・ジュハの年収が約1億ウォン、元夫の年収が約3~4億ウォンだった点を根拠に、財産分割の割合をキム・ジュハ45%、元夫55%と算定。その結果、不倫と暴力を行った当事者が、離婚によってかえって財産を増やす構図が生まれた。
キム・ジュハは結婚期間中、生活費や子どもの教育費の大半を自身の収入で賄っていた一方、元夫の収入は貯蓄されることなく消えていったと説明。離婚当時、元夫の口座に残っていた金額は32万ウォンに過ぎなかったという証言も明かされた。
国民的キャスターという表舞台の姿とは裏腹に、不倫、暴力、生命の危機、児童虐待まで認定された結婚生活。それでも財産分割制度のもとで、キム・ジュハは加害者に多額の財産を支払わなければならなかった。
今回の告白は、個人の体験にとどまらず、韓国社会における離婚制度と被害者保護の在り方を問い直す重い問題提起となっている。
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