母親が設立した会社を利用して脱税を図る。
そんな許されない犯罪に、人気K-POPアイドルが手を染めたのではないかとの疑惑が浮上した。ボーイズグループASTROのメンバーで、現在兵役中のチャウヌだ。
1月22日、韓国メディア『イーデイリー』の報道によると、チャウヌは所得税などをめぐる脱税容疑で、国税庁から200億ウォン(約20億円)を超える追徴課税を通知されたという。
昨年初めには、ソウル地方国税庁調査4局が高強度の税務調査を行ったと伝えられている。
問題となったのは、チャウヌの母親が設立したA法人と、所属事務所ファンタジオとの間で結ばれていた芸能活動支援に関する業務委託契約だ。
収益はファンタジオ、A法人、本人の間で分配されていたが、国税庁はA法人が実質的な業務を行っていない「ペーパーカンパニー」であり、所得税を軽減する目的で設立された実体のない法人ではないかと判断したとされる。

これに対しチャウヌ側は、課税処分を不服として課税前適否審査を請求しており、A法人についても「ペーパーカンパニーではなく、正式に登録された大衆文化芸術企画業の法人だ」と反論している。
チャン・グンソク母の脱税事件
韓国社会において脱税は、単なる金銭的違反以上の意味を持つ。兵役義務と同様、納税は「国民としての最低限の義務」と捉えられる傾向が強く、とりわけ社会的影響力を持つ芸能人や財閥関係者の脱税は、強い反発を招きやすい。
また、韓国では過去に政財界や芸能界を巻き込む大型脱税事件が繰り返し発覚してきた経緯があり、国税庁による調査や司法判断も比較的厳格だ。とりわけ「家族名義の法人」や「海外口座」を使った租税回避は、世論の視線が最も厳しくなる領域とされている。
今回のチャウヌの疑惑を受け、過去に大きな波紋を広げた事例として再び注目されているのが、俳優チャン・グンソクの母親をめぐる脱税事件だ。

チャン・グンソクの母親チョン氏は、芸能事務所ツリージェイカンパニー(後のボムボム)の設立者で筆頭株主だった。同社は2016年の税務調査で、2012年の収入約53億8000万ウォン(約5億3800万円)を海外口座で管理し、申告していなかった事実が判明した。
税務当局は、不正・過少申告による加算税を含め、追加で約3億2000万ウォン(約3200万円)の法人税を課す処分を下したが、同社側はこれを不服として行政訴訟を提起。しかし1審、2審ともに裁判所は「海外口座を通じた売上隠匿による租税回避があった」として、原告敗訴の判断を維持した。
さらにチャン・グンソクの母親は2021年2月、香港口座を利用して約18億ウォン(約1億8000万円)を脱税した疑いで起訴され、有罪が確定。懲役2年6カ月、執行猶予4年、罰金30億ウォン(約3億円)が言い渡され、法人側にも15億ウォン(約1億5000万円)の罰金が科された。
その後、母親は有罪確定から約22カ月後までに、計45億ウォン(約4億5000万円)の罰金を現金で自主納付している。
チャン・グンソク本人は、疑惑が浮上した2020年当時、個人マネージャーを通じて心境を明かし、以降は母親と距離を置き、別の事務所で活動を続けている。
母親名義の法人をめぐる脱税疑惑、国税庁の厳しい視線、そして世論の強い反発。今回のチャウヌの疑惑は、チャン・グンソクの事例を想起させる点が少なくない。
最終的な判断はどのように下されるのか。その行方は韓国芸能界全体にも影響を及ぼす可能性がある。
◇チャウヌ プロフィール
1997年3月30日生まれ。韓国・京畿道出身。2014年に韓国で公開された映画『世界で一番いとしい君へ』で俳優デビューし、その後現在の所属事務所Fantagioに練習生として入社。2016年に6人組ボーイズグループASTROのメンバーとして歌手デビューした。初の地上波ドラマ主演作は、2019年『新米史官ク・ヘリョン』(MBC)。
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