「母がやっていたので知らなかった」という釈明が通用する一線を越えた。
俳優チャ・ウヌを巡る200億ウォン台の脱税疑惑が、韓国芸能界を超えて法曹界でも熱い争点として浮上している。
今回の事案は単なる「税金の過少納付」ではなく、「ペーパーカンパニーを利用した積極的な脱税」の情況が明確である点から、刑事処罰の可能性まで取り沙汰されている。
◇争点1.過失か、故意か――「ウナギ店法人」の実体
韓国の国税庁および法曹界が今回の事件を深刻に受け止めている理由は「故意性」にある。韓国の現行の租税犯処罰法は、「詐欺またはその他の不正な行為」によって税金を免れた場合を処罰対象としている。

ソン・ヘギョの場合(2012年)は、経費証憑資料の不備による「無申告・過少申告」に該当し、追徴課税で終了した。
一方、チャ・ウヌの場合は、両親が運営していた江華島(カンファド)のウナギ料理店に住所を置く法人A社を通じて、数百億ウォンの収益を分散させた疑いが持たれている。
仮に国税庁の調査で、A社が実際のマネジメント活動を行っていない「架空法人(ペーパーカンパニー)」と判明した場合、これは明白な「詐欺行為」に該当する。
韓国の法曹関係者は「実体のない法人を設立し、所得税(最高45%)を法人税(9~24%)に引き下げて申告した行為は、租税犯処罰法上、最も典型的な犯罪行為である」と指摘した。
◇争点2.脱税額が10億ウォンを超える場合――「特定犯罪加重処罰法」の適用対象
問題は金額だ。報道されている通り、チャ・ウヌ側が納付していない税額が200億ウォン台に達するなら、これは一般刑法ではなく「特定犯罪加重処罰等に関する法律(特加法)」の適用対象となる。
特加法第8条(租税脱漏の加重処罰)によれば、年間の脱税額が10億ウォン以上の場合、「無期または5年以上の懲役」に処される。罰金も脱税額の2倍以上5倍以下が併科される。すなわち、容疑が立証された場合、法定刑の下限が「懲役5年」となる重犯罪である。

もちろん初犯であり、脱税額を全額納付した場合は量刑が減軽される余地はある。
しかし、過去にチャン・グンソクの母親が類似の容疑で懲役2年6か月、執行猶予4年を言い渡された判例を踏まえると、チャ・ウヌも起訴された場合、「懲役刑(執行猶予を含む)」を免れるのは難しいとの見方が支配的である。
◇争点3.LLCという抜け道と共同正犯の可能性
チャ・ウヌ側の法人が株式会社から有限責任会社(LLC)に変更された点も不利な情況とされている。
LLCは株式会社に比べて財務情報の公開義務が緩く、外部の監視を避けるための「抜け道的転換」との批判を免れない。また、首都圏過密抑制圏域(ソウル)ではなく江華島に法人を置いた点も、取得税の重課を避けるための意図的な「租税回避」の情況と解釈されている。
一部では、母親が主導したためチャ・ウヌ本人に責任はないとする同情論も出ている。しかし大法院(最高裁)の判例では、収益の最終帰属者が本人であり、家族法人を通じた所得分散を認識していた場合、「共同正犯」としての責任を問うとしている。
「顔天才」という修飾語の裏に隠れた「200億ウォン脱税疑惑」。単なる税金納付で終わる問題ではなく、司法当局の判断次第では、俳優人生最大の危機を迎える可能性もある状況である。
◇チャウヌ プロフィール
1997年3月30日生まれ。韓国・京畿道出身。本名はイ・ドンミン。2014年に韓国で公開された映画『世界で一番いとしい君へ』で俳優デビューした。2016年に6人組ボーイズグループASTROのメンバーとして歌手デビュー。「顔天才」と呼ばれ、人気を博す。俳優としてドラマ『私のIDはカンナム美人』『新米史官ク・ヘリョン』『女神降臨』『ワンダフルワールド』などに出演している。
■【写真】下も履いてないのかと…“顔天才”チャウヌ、はだけたジャケットから腹筋丸見え!「目のやり場に困る」


