キム・ヘソン(26、ロサンゼルス・ドジャース)のメジャーデビューは成功と言っていいだろう。
しかし、真に重要なのは今季だ。
狂気的とも言える層の厚さを突き破り、自らの居場所を掴み取らなければならない。
キム・ヘソンは昨季、71試合に出場し、打率.280、3本塁打、17打点、19得点、7盗塁、OPS0.699を記録した。十分に評価できる成績だ。何より、ドジャースのワールドシリーズ優勝をともに経験し、“優勝メンバー”という貴重な肩書まで手に入れた。
決して悪くない滑り出しだった。ただし、今季の状況は簡単ではない。そもそも空いているポジションがほとんどないからだ。
ドジャースは今オフ、戦力補強に執念を燃やした。ミネソタ・ツインズでウェーバー公示されていたライアン・フィッツジェラルドを獲得し、デトロイト・タイガースに所属していたアンディ・イバニェスとも契約。さらにトミー・エドマン、ミゲル・ロハスといった既存の内野陣も健在で、激しい競争が予想される。

外野の事情はさらに厳しい。ドジャースはFA市場最大級の目玉であるカイル・タッカーを、4年2億4000万ドルという巨額で獲得し、打線を強化。そのタッカーを中心に、アンディ・パヘス、テオスカー・ヘルナンデスが並ぶ外野のレギュラー陣は盤石で、隙を見つけるのは容易ではない。内外野のユーティリティとして出場機会をうかがうキム・ヘソンにとって、四方すべてがライバルと言っていい状況だ。
もともと、その身一つで道を切り開いてきたのがキム・ヘソンだ。競争を勝ち抜くには、野球がうまくなるしかない。特に重要なのは打撃である。そのことを誰よりも理解しているキム・ヘソンは、このオフ、打撃メカニズムの改善に全力を注いできた。
キム・ヘソンは「全体的に不足を感じたので、打撃練習に打ち込んだ。打席で明確な競争力を示さなければ、チャンスは来ない」と語っており、「昨年修正した打撃フォームを自分のものとして定着させ、さらに鋭い打撃を見せたい」と強い意気込みを示している。
◇キム・ヘソン プロフィール
1999年1月27日生まれ。韓国・京畿道出身。身長178cm。韓国のプロ野球選手。ロサンゼルス・ドジャース所属。高校卒業後の2017年にネクセン・ヒーローズ(現キウム・ヒーローズ)でプロデビューし、2021~2024年の4年連続でゴールデングラブ賞を受賞。2025年1月3日、ドジャースと3年総額1250万ドルで契約した。韓国代表では2021年東京五輪、2023年WBC、2023年杭州アジア大会、2023年アジアプロ野球チャンピオンシップなどに出場。登場曲は自身の名前「ヘソン」にちなんで、アニメ『BLEACH』のエンディング曲で知られる歌手ユンナの人気曲『ほうき星』韓国語版の『ヘソン(彗星)』。
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